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小森南:KASABUTA STRIP
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2010年 5月 27日

《Pink》2010年|59.5x84.0cm|Acrylic on board|画像提供:unseal contemporary|© Minami Komori

自己と自己を取りまくもの境界を越境する独自の表現世界を持つ小森 南にとって2008年につぐ第二回目の個展となります。

この作家の感受性は、活動を舞踏からはじめたことが示唆しているように固有の身体感覚から来ているように思えます。そしてこの身体感覚は、ぬいぐるみへの愛着がさまざまな表現を貫いていることが示しているように、大人の分別である自他の区別を意識的に回避し、原初的な融合感(エクスタシー)を再現しようとしていることと密接に結びついています。

本来、「表現でオリジナルなものは存在しない」ということは大概の場合に当てはまりますが、その表現が作家固有の身体感覚をベースにした原初的な欲望を反映している場合には例外的に限りなくオリジナルに近いものが生まれます。小森 南の作品はまさにこの例外に該当するものであり、作品の前に立たれるとその(軽やかな)独自性に目を開かれることでしょう。

本展は平面、ドローイング、ぬいぐるみのインスタレーションとなります。どうかご期待ください。

作家履歴
1981年生まれ
多摩美術大学洋画科卒業
2001 舞踏路上ライブ/上野・「渋さ知らズオーケストラ」全国ツアー同行・「FUJIROCK」 初参加・「デザインフェスタ」出展・舞踏公演「塩園の唄」舞台美術担当・「GEISAI#4」出展 (ハコブ)・舞踏公演「水平線水道局」の舞台美術、アニメ担当・イベント「a silently breathing room] 参加
2003 雑誌「FOIL」の「フォイルアワ-ド」掲載
2002 舞踏公演「えんでん」/なってるハウス・「FUJIROCK」参加・舞踏公演/新宿ウルガ・舞踏公演 /種屋・ライブ舞踏/横浜赤レンガ倉庫前「ドッグヤードガーデン」
2005 「デザインフェスタVo.21」出展・二人展「ハコ庭」/原宿DFギャラリ-・雑誌「relax9月号」掲載・個展「へその緒」/D&DEPARTMENT WALL・「デザインフェスタVo.22」出展
2006 9人展/銀座幸伸ギャラリー・「CDケ-ス・アート展」/gallery 銀座芸術研究所・個展「巣穴」/銀座gallery Scott
2007 個展/i.n.k gallery(京都)
2008 個展/unseal contemporary
2009 グループ展"My Favorite Things" /unseal cotnemporary
Art Fair:
2008 KIAF(ソウル)に出品/unseal contemporary
2009 URTLA(東京/青山)に出品/unseal contemporary

※全文提供: unseal contemporary


会期: 2010年6月12日-2010年7月3日

最終更新 2010年 6月 12日
 

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