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久保健史:新たなる表層
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2010年 5月 20日

画像提供:ギャラリー・モーニング

ギャラリーモーニング、初の立体作品展。白い壁、墨色の床、その中に大理石の彫刻が160点

前室の大きな作品は「incantations」と名付けられ、奥の部屋には小さな作品が街を形づくるように配置される。

石目にハンマーを入れる
パカリ、と割れ
そこには、真新しい「表面」がふたつ生まれる

何千年も前に閑かに微生物の死骸が降り積もってできたというトラバーチン
古い記憶が21世紀に露わになる

愛おしいレンガ色
ミルフィーユのように重なる層
鍾乳洞の一部のような鼠色
白亜に近い切り口

まさにいま、現れた真新しい表層を選び取り、ドローイング感覚で石を削る

言葉を持たない太古の記憶がカタチを与えられて
対話をはじめる

※全文提供: ギャラリー・モーニング


会期: 2010年5月18日-2010年5月30日

最終更新 2010年 5月 18日
 

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