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第11回美人塔~日本画の世界~
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 5月 09日

井上惠理《ただいま》2009年|S40 画像提供:art space kimura ASK?|Copyright © Eri INOUE

従来の枠にとらわれない日本画を志す、4人(井上惠理、土方朋子、下之園和佐、義村京子)のグループ展です。毎年1回展覧会を行っていて、今回で11回目になります。

コンセプト
「美人塔」について…
「美人塔」とは、美しいものを愛する人々が、集う塔という意味を持ちます。現代社会の中では…戦争、貧困、差別、虐待、無気力など多くの問題が起きています。そうした問題をつつみこみ日々を前向きに生き、命をつなぐ女性のエネルギーは、世界を変えるために、いつの時代も必要不可欠な宝です。私たちは、平和であたたかなエネルギーや繊細な感受性を通して、絵画表現に取り組んでいます。各作家とも、個性は違いますが、日本画の独自の表現について研究し続けている事と、全てのものへの愛と感謝の気持ちを込めて作品を制作している点が共通しています。

私たちの作品が並び、私たちがそこに存在し、そこに人が集まって美人塔広場となり、絵を通して全ての人々が自分らしく生きられるような、 きっかけとなりたいと願っています。

井上 惠理
1973年 神奈川県生まれ
1998年 女子美術大学大学院美術研究科美術専攻日本画領域修了
2001年 同大学日本画研究室専任助手任期満了退職
現在、NHK文化センター八王子教室・日本画講師

下之園 和佐
コメント;木や植物という生命体がもたらす様々な観想や、自分よりも、もっと大きな自然の力を表現したい。
1999年 女子美術大学大学院美術研究科美術専攻日本画領域修了
2000年 同大学日本画研究室専任助手任期満了退職

土方 朋子
コメント;今回も現場制作をしています。記憶をさかのぼる作業であり、自分の役 割を淡々とやるという作業だと思い制作にとりくんでいます。 全ては受け入れることからはじまり、受け入れるという行為で終わってゆくのだと思います。
1973年 東京生まれ
1998年 女子美術大学大学院美術研究科美術専攻日本画領域修了 卒業制作賞受賞
1998年 新生賞受賞
2000年 女子美パリ賞受賞 1年間パリへ留学
現在、女子美術大学日本画科非常勤講師

義村 京子
コメント;眼の中の宇宙は、身体が宇宙そのものであり、世界を変えるためのヒント(エネルギー)が私たち一人一人の中にあることを表して います。
1998年 女子美術大学大学院美術研究科修了
2004年 元鋳物工場をギャラリーやアトリエとし、現代美術展などの活動拠点となっている「KAGAGUCHI ART FACTORY」にて制作開始。さまざまなジャンルのアーティストとの交流を通じて、日本画の持つ可能性を拡げつつある。平面だけでなく、空間との関係を重視した作品が増えてきた。

※全文提供: art space kimura ASK?


会期: 2010年5月10日-2010年5月22日

最終更新 2010年 5月 10日
 

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