Niche -家に返ろう- |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 4月 29日 |
Nroom artspaceは、練馬区南大泉の住宅街にぽつんと位置するスペースです。そのような場所であるからこそ、同時代を生きる作家さん達と共に、既存のギャラリーとは違った、その中でしかできない結びつきや新しい関係性の確認と、空間作りの実験の場を展開していきたいと思っております。 2009年オープン時の最初の展覧会に引き続き、-Niche(ニッチ)-「家に返ろう」展を開催致します。nicheとは西洋建築では、壁面や柱の一部にある美術作品や花瓶などを置く窪みの部分を意味します。また一方で、nicheにはいわゆる「スキマ」という意味もあります。Nroom artspaceの立ち位置は、ギャラリー業界における、まさにnicheと呼べるかもしれません。日本文化においても床の間に掛け軸をかける風習があり「スキマ=数寄・間」という言葉も、古い日本家屋を改装した当スペースにとって興味深いものです。 nicheを取り巻く意味をめぐりながら、若い5人の作家をご紹介したいと思います。絵画がタブロー中心となった今日では、ややもすると美術作品が商品として消費され、投機の対象となり、一人歩きしがちです。生活空間を兼ねたスペースを展示会場とする事によって、絵画と建物が一体化していた古来の絵画と壁体の関係性に再度思いを馳せながら、「部屋に作品を飾る」というシンプルで根源的な作品の楽しみ方を提案し、日常生活とアートをより近づける試みの一端となればと願います。 出展作家: 渥美詩子、菅原裕之、内藤瑞樹、比留間惇、David Franklin ※全文提供: Nroom artspace 会期: 2010年5月1日-2010年5月10日 |
最終更新 2010年 5月 01日 |