現代絵画の展望:12人の地平線 |
編集部ノート |
執筆: 平田 剛志 |
公開日: 2009年 12月 25日 |
12人の画家の作品を通じて、現代絵画の展望を検証しようとする試みはけっして新しくはない。だが、本展の試みに興味深い点があるのは、作家の作品を旧作の「あの頃」と新作(近作)の「この頃」それぞれを前期・後期に分けて展示している点である。*1 それは、新年を迎えるということが一見何の変化もない「普通」の日々の延長でありながら、気持ちの上で何かが変わっているように、本展は「あの頃」と「この頃」の作品の変化や差異に目を留めることに他ならない。あの頃とこの頃で何が変わり、何が変わらないのか。あるいは、変わったのは私たちか、社会なのか。それを確認したい今日「この頃」である。 脚注※1 会期は以下の通り |
最終更新 2015年 11月 03日 |