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冨井大裕:新作展
編集部ノート
執筆: 平田 剛志   
公開日: 2009年 11月 24日

色とりどりの折り紙がロール状に丸められて、ユニットを構成する折り紙彫刻。おそらく完全にコントロールされた形態として存在しながら、折り紙という脆弱な素材に連結部分としてホッチキスが付加/負荷しながら自立する構造は彫刻の魅力を発散してやまない。まさに折り紙付きの展覧会。その展示の色彩感は岡崎幹二郎の絵画「ゼロサムネイル」シリーズを思い起こした。 なお、本展には小説家・福永信氏が「冨井大裕さんの新作個展に寄せて」という小文を執筆している。冨井大裕について書かれた文章で、これほど魅力ある文章に接したのは初めてだったが、さらにそのテキストを素材に立体作品まで制作され、美術とテキストのコラボレーションを見ることができるだろう。なお、配布されているテキストの裏面には、立体にする為の指示書までご丁寧に書かれているので、ご自身でも作ってみることをおすすめする。

最終更新 2010年 6月 27日
 

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