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東京国立近代美術館工芸館
ギャラリー
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 1月 08日

© The National Museum of Modern Art, Tokyo
撮影:上野則宏

1952 年12月、中央区京橋に建築家前川國男の設計により日本初の国立近代美術館として開館。その後、二度にわたって隣接地を購入、拡張改修を行う。1969年6月、北の丸公園の一画に建築家谷口吉郎の設計により新たに開館。その後、建物の老朽化、コレクション拡充のため1999年7月から約2年半、坂倉建築研究所の設計により、大規模な増改築工事を施し、2002年1月リニューアルオープン。展示室の拡張、閲覧サービスのできるアートライブラリの整備、レストランやミュージアムショップの新設、休憩スペースの増設など、鑑賞環境の整備と充実、耐震性の強化を図った。

所蔵作品展では、絵画・彫刻・水彩・素描・版画・写真など、1万点以上のコレクションから、毎回約200点の作品を選び、20世紀初頭から現代に至る日本の近代美術の流れが概観できるよう展示されている。見応えあるコレクションは何度でも足を運びたい。また、年間通じて近代や現代という視座から意欲的な企画展を行っている。関連施設に、旧近衛師団司令部庁舎を改修した工芸館、日本で唯一の国立映画機関であるフィルムセンター(京橋本館、相模原分館)がある。

東京国立近代美術館工芸館
工芸館は1977年11月に東京国立近代美術館の分館として開館。建物は1910年3月に陸軍技師・田村鎮の設計により、近衛師団司令部庁舎として建築されたものを改修。明治洋風レンガ造り建築の一典型として重要文化財に指定されている。コレクションは明治以降の日本と外国の工芸およびデザイン作品を柱とし、とくに多様な展開を見せた戦後の作品に重点が置かれている。所蔵作品展では陶磁、ガラス、漆工、木工、竹工、染織、人形、金工、工業デザイン、グラフィック・デザインなどの各分野にわたる2900点余りの中から、約100点を紹介している。また、企画展として特定のテーマに基づいた国内外の工芸作品の展示、個人作家の回顧展なども開催している。

東京国立近代美術館フィルムセンター
フィルムセンターは1952年に東京国立近代美術館の映画部門として開設され、1970年5月に旧本館を改修し開館。1995年には2つの上映ホール、展示室、図書室を備えてリニューアル開館する。6万本以上の映画フィルムのほか、スチル写真・ポスター・脚本・書籍など多数の映画関連資料を所蔵している。2 階の大ホール、地下1階の小ホールにおいては様々な上映企画が行われ、貴重な作品上映も多く、リピーターも多い。展示室では映画・映像関連の収蔵品を展示する常設展「映画遺産」や企画展を定期的に開催している。

東京国立近代美術館      http://www.momat.go.jp
  • 東京国立近代美術館工芸館
    所在地: 東京都千代田区北の丸公園1-1
    電話: 03-5777-8600(ハローダイヤル)


  • 東京国立近代美術館
    所在地: 東京都千代田区北の丸公園3-1
    電話: 03-5777-8600(ハローダイヤル)

最終更新 2016年 4月 30日
 

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