| EN |

大竹伸朗:貼貼貼貼 (Shell & Occupy 4)
編集部ノート
執筆: 小金沢 智   
公開日: 2009年 10月 29日

昨年からシリーズ化されているTake Ninagawaでの大竹伸朗の展覧会。2009年では初となる。タイトルからも明らかなように印刷物や絵具、あるいはゴミらしきものすらを「貼」(る)ことがその作品の性質を集約しているが、大竹の作品がただ「貼る」ことにないことは作品を見れば明らかだ。つまり、ベタベタと様々なものがあたかも無作為に貼られているように見える一方で、画面の所々には抜けがあり、イメージの層がいくつか同時に見えるように作られている。それこそが、大竹の作品をノスタルジックな、内省的なものとして見せず、常に新しい、生々しいものとして見せることに成功している要因にほかならない。

最終更新 2010年 6月 27日
 

関連情報


| EN |