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篠原有司男 展
編集部ノート
執筆: 小金沢 智   
公開日: 2009年 8月 19日

≪丑三つ時≫、≪花菖蒲≫、≪マイケルジャクソン≫、≪ロードサイドボム≫の新作四点を、展示室の四面に一点ずつ作品を展示。画題はエンターテイメント色の強いものから政治的なものまで様々だが、いずれも篠原有司男の代名詞と言えるボクシング・ペインティングによるもので、鮮烈な色彩と激しい描写の中に篠原の拳が叩き付けられている。2007年の「ギュウとチュウ—篠原有司男と榎忠」(豊田市美術館)を見てしまうと物足りなくもあるが、出品作の一つである≪ロードサイドボム≫はまるで拳が巨大化したかのように画面の中心に紫が炸裂しており、1932年生まれの篠原の、今なお旺盛な制作意欲が心強い。

最終更新 2015年 11月 03日
 

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