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丹治莉恵:line sculpture
編集部ノート
執筆: 小金沢 智   
公開日: 2009年 7月 31日

鉄による彫刻作品である。しかしそれ以上なんと言えばいいのか沈黙せざるを得ないのは、その禁欲的で美しい佇まいにある。つまらない喩えだが、ヴィジュアルとしては円形の古銭が紐で束ねられている様を想像すると近いかもしれない。とにかく一本の線が円を描くように繋がっているその彫刻は、展示室床面から右奥の壁面にかけて展示されている。空間と密接な関係を結んでおり、他の場所でのありようも気にかかる。作家の思考の行き着く先を今後も見たいと思わせる作品である。

最終更新 2015年 11月 04日
 

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