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松浦寿夫 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 4月 16日

《Heliotropisme》 2008年 130.3x162.1cm (F100)|キャンバス、アクリル 画像提供:なびす画廊

1954年、東京都に生まれた松浦 寿夫(まつうら ひさお)は、画家であり、批評家であり、教授でもあります。1985年から88年にかけてフランス政府給費留学生としてパリ第一大学に学び、東京大学の博士課程を修了し、現在は東京外語大学においてフランス語学科の教授として教鞭をとっています。
彼はこれまで「庭園」をテーマに絵画制作を続けてきました。作品は具体的な形象を持たず、青や緑や黄などの鮮やかな色の筆跡によってあらわれてくる空間が表現されています。複数の異なる筆触の重なりあいは余白を残しながら展開され、調和し、その画面からは「庭園」の光やきらめきを感じずにはいられません。ひとつひとつの筆の軌跡からは作家の‘歩行’が見え、「庭園」との会話が聞えてくるようです。
今回で9回目になる弊画廊での個展では、新作絵画を展示致します。

作家コメント
この樹、この葉が私にもたらす感覚は、それらにも私にも属しているわけではないし、ましてこの樹、この葉の再現的な画像に帰着するものでもない。
この感覚はどのような絵画形式に対応しうるのかという問いはあいかわらず開かれたままである。
(2010.4 松浦寿夫)

松浦寿夫 MATSUURA Hisao
1954  東京都生まれ
1985-88 フランス政府給費留学生としてパリ第一大学に学ぶ
1988  東京大学大学院人文学科研究科博士課程修了。現在、東京外国語大学フランス語学科教授
個展:
1981  画廊パレルゴン(東京)
1982  ギャラリーホワイトアート(東京)、お茶の水画廊(東京)
1983  お茶の水画廊(東京)
1984  真和画廊アネックス(東京)
1991  インターフォーム・アトリエ(大阪)
1992  なびす画廊(東京)、「庭園の会話」麻布工芸館(東京)
1994  なびす画廊(東京)
1995  「筆触と視像」ギャラリーαM
1997  なびす画廊(東京)
1999  なびす画廊(東京)
2001  ガレリア・フィナルテ(名古屋)、なびす画廊(東京)
2003  川崎IBMギャラリー(東京)
2004  なびす画廊(東京)
2005  「FRAME +松浦寿夫」(CASO/大阪)
2006  なびす画廊(東京)
2006  公開制作35「林と森-筆触の論理学」府中美術館/東京
2009  なびす画廊(東京)
2010  なびす画廊(東京)
グループ展 歴多数。
※全文提供: なびす画廊

 

最終更新 2010年 6月 21日
 

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