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悠久斎:花も嵐もかきわけて
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 4月 06日

《わたしのために》 2008年CASHI展示風景 画像提供:CASHI

悠久齋(1973年大阪府生まれ)は、他者との関係やコミュニケーションをテーマとして精力的に制作を続けている作家です。 自己のアイデンティティを色濃く映し出した作品達は、彼女にとっては他者との関係を確立するためになくてはならない存在です。 GEISAIを中心に発表される彼女の作品群は、立体作品が中心となり、見るものを圧倒する色彩感と立体表現は、唯一無二の作家の魅力と言ってよいでしょう。極彩色、蛍光色をふんだんに使った華美な布で仕上げられた作品達は、その殆どが動物をモチーフとしており、作家自身の鏡として、また生みの親である作家を他者から護る盾としてそこに姿を現します。
  彼女が動物を描いた平面作品達を「自画像」、自身が身につける着ぐるみの衣装を「盾」、そして立体達は他者から自己を守ってくれる「騎士」と表現するように、作品からは一貫して攻撃的ともとれるほどの生命力、気迫を感じ取ることができます。
  強く、脆く、痛々しく、そして美しく。<br />グロテスクさを感じてしまうほどの彼女の内面を、新作も織り交ぜてありのままに構成、展示いたします。 会期半ば、5月8日のレセプションパーティーには作家も出席致します。昨年よりもさらに奥深くなった悠久齋の個展「花も嵐もかきわけて」を是非ご高覧、ご紹介賜りたく、ここにご案内申し上げます。
  ※全文提供: CASHI

最終更新 2010年 4月 13日
 

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