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市橋織江:GIFT
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 3月 27日

画像提供:エモン・フォトギャラリー copy right(c) Orie ICHIHASHI

市橋織江さんは、1978生まれ、武蔵野美術大学を経て2001年に独立。現在、広告・雑誌、また映画のカメラマンとしても活躍する若手写真作家です。この春、“ GIFT”と題して初の個展を開催する運びとなりました。昨年発表された作品集“ GIFT”に新作を交え、約30点のオリジナル作品を展示・販売致します。 澄んだ空。森や人や動物たち。“GIFT”は、彼女が出会った風景がやわらかなパステルトーンで切り取られています。
淡い色が織り重なった色彩のハーモニーは凜とした空気の流れを感じさせてくれます。
もし、色に音を感じることができるとしたら、それはいくつも音が重なった倍音のように豊かで奥行きのある色でしょう。
強い眼差しで捉える近代写真芸術とは一線を画した市橋さんの表現スタイルはデビュー当時から変わることがなく、その透明感のある作風は多くのファンを魅了し続けています。
フレームに一歩近づいてみると、その枠からは微細な振動を感じ取ることができるかもしれません。
それは心を休ませ、なにかを気づかせてくれるかもしれません。
旅先や日常の景色を切り取ったこれらの作品の向こうに、混じりけのないピュアな感性と精神的な調和といった彼女自身を映し出すもうひとつのフレームが見えてくるようです。市橋さんからの贈り物とは、そういった意味において、見ることから感じ取ることの大切さを届けてくれているのだろうと思うのです。 ※全文提供: エモン・フォトギャラリー

最終更新 2010年 4月 02日
 

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