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大野廣子:Galaxy Around Us
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 3月 20日

- 130 億年前からの関わりの繋がり: My Vision -


《Brilliance coming from the Galaxy》 196.2 x 424.2 cm|Pure mineral pigment, ink on rice paper 画像提供:サナギファインアーツ copy right(c) Hiroko OHNO

大野廣子は、日本画をその技法のルーツとしながらも従前のスタイルにとらわれる事なく常に斬新な発想で制作を行っている希有なアーティストです。大野作品の特徴はなんと言ってもその並外れたスケール感に有ります。繊細かつ大胆というイメージが共存する一見アンバランスな画面構成の中には、彼女が求めて止まない独特の世界観が存在します。大野の作品は私たちの住むこの世界が無限であり永遠であるという考え、それが幻想でしかない事を私達に突きつけます。彼女の作品に対峙するものは自分の存在の矮小さ、儚さに気付かされ、新しい価値観を構築する必要に迫られるでしょう。 今回の個展では200号の新作及び 約200 x 420cmの大作を含め、十数点の絵画作品により構成されます。この機会にぜひご高覧賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

展覧会の為のステートメント
2010年にいる私たちが今どのように宇宙と関わっているのか。時間の経過による変化を考えなければ理解し得ない宇宙。私は長い時間同じ自然や風景を見続けるという方法で、無重力の上下左右の無い、絵の中だけでなく見る人の周囲にも空間を感じさせる表現を試みています。時間や空間が永遠で不変と信じていた(絵画は、絵の中に永遠の宇宙を表現しようとしていた)思い込みを覆すきっかけとして、ありふれた風景を思いがけないシチュエーションで描くこと。そこに内在する力に関心を持っています。
- 大野廣子 -

作家略歴
東京都生まれ、ニューヨーク在住。1984年 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻日本画コース修了。1993年 目黒雅叙園美術館賞受賞及び一般審査員特別賞受賞。国内外にて個展・グループ展、アートフェアへの出展多数 大野廣子 今後の予定:  アートフェア東京 2010 出展( 4月1日 - 4月4日、東京国際フォーラム )、 川口市立アートギャラリー・アトリアにて開催される企画展「見つめる」へ 参加( 4月17日 - 5月17日 ) ※全文提供: サナギファインアーツ

最終更新 2010年 3月 27日
 

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