本展は、財団法人ポーラ美術振興財団で過去に若手芸術家の在外研修に対する助成で採択された若手アーティストの作品を展示するグループ展です。 若手芸術家の在外研修に対する助成とは、財団法人ポーラ美術振興財団が毎年実施している助成活動のひとつで、若手芸術家の海外での研修を援助、助成し、日本の芸術分野の専門性を高めていこうとするものです。 今回は、『祝祭』をテーマに木島 俊介氏 選考のもと、2006 年に在外研修員として採択され、現在フランスを中心に活動している齋藤 麗氏をはじめとする4 名のアーティストをご紹介します。絵画からインスタレーションまでテーマに沿った華やかな作品がギャラリーを彩ります。 ポーラ ミュージアム アネックスでは若手アーティストたちに発表の場を新たに提供することで、より一層、活発な創作活動ができるように支援するとともに、現代アートの普及を目指します。 なお、今年度の若手芸術家の在外研修に対する助成対象者の授賞式は、3 月19 日（金）にポーラミュージアム アネックスにて開催します。 選者：木島 俊介（きじま しゅんすけ）
共立女子大学名誉教授、群馬県立近代美術館館長、群馬県立館林美術館館長、東急文化村プロデューサー。1939 年鳥取県の生まれ。慶応義塾大学文学部（美学・美術史専攻）卒業。フィレンツェ大学、ニューヨーク大学大学院、同美術史研究所に学ぶ。1970 年創立の万国博美術館（現・国立国際美術館）をプロデュースして以来、数多くの美術館設立と美術展の企画開催、カタログの制作執筆に携わる。 齋藤 麗 （Lei SAITO）
1980年 青森県生まれ、2006年 財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員、2007年 パリ国立高等美術学校（ENSBA）卒業（アネット・メサジェ教室、パリ、フランス）。2010年からアーティスト・イン・レジデンス Rijksakademie van beeldende kunsten / Dutch Ministry of Education, Culture and Science 【主な展覧会】
2005年「amourette du jour, amourette toujours」ギャルリー・ゴーシュ（パリ、フランス）
2007年「システム・フェタ」アトリエ・メサジェ（パリ、フランス）
2008年「綿棒建築」青森県立美術館（青森、日本） 遠藤 良太郎 (Ryotaro Endo)
1967 年 埼玉県生まれ、1997年 東京藝術大学大学院博士課程修了。1997 年 財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員、2005 年 野村国際文化財団 個展「Painting Land」 【主な展覧会】
2005 年 「Painting Free」 ベイスギャラリー（東京）
2007 年 「A painting is painting」 ギャラリー・セラー（名古屋）
2008 年 損保ジャパン選抜奨励展 損保ジャパン東郷青児美術館（東京）
2008 年 「Painting Field」ベイスギャラリー（東京） 小木曽 瑞枝（Mizue Ogiso）
1971 年 東京都生まれ、1996 年 東京藝術大学大学院美術研究科修了、2001 年 第15 回ホルベインスカラシップ奨学者、2007 年 財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員、2007-2009 年 KONSTEPIDEMIN にゲストアーティストとして滞在 【主な展覧会】
2008 年 「Super Market 2008」 Enskilda Galleriet（ストックホルム・スウェーデン）
2009 年 「Get set」Virserum Art Museum（ビルセルム・スウェーデン）
2009 年 「Satellite program to Göteborg International Biennial」Göteborg Sweden（スウェーデン） 内田 早苗（Sanae UCHIDA）
1983年 岡山県生まれ、2005年 武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科卒業、2007年 財団法人ポーラ美術振興財団 在外研修員、2008年 ドイツミュンスター専門単科大学 【主な展覧会】
2006年 武蔵野美術大学美術資料図書館（日本）
2007年 COEX-Mall, Daiechi-Dong/Gangnam-Gu（韓国 ソウル）
2007年 National Academy of Art gallery（ブルガリア ソフィア）
2008年 ミュンスター市立図書館（ドイツ） ※全文提供：　ポーラ ミュージアム アネックス