北野謙:溶游する都市 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 3月 09日 |
写真家・北野謙による『溶游する都市』(東京の路上をスローシャッターで撮影した1990年代の白黒写真のランドスケープ)の展覧会を、写真集の出版にあわせて東京で開催する。
出展作品『溶游する都市』について 印画紙に定着した像は、動く人間の輪郭が失われて溶けあい、都市生活において人々がまるで水や煙のように游ぎ漂う様を映しだしています。新宿、渋谷、下北沢、高田の馬場、横浜など、都市の定点で撮影された多様なイメージを目にしたとき、北野は、分子レベルで世界を捉えるようにたった一粒の粒子となった個人の像を、北野自身も含めた人間の存在そのものであるように思えたといいます。 北野謙 Ken Kitano 1968年 東京都生まれ。1991年日本大学生産工学部数理工学科卒業。主な展覧会:1993年 個展『溶游する都市』(I.C.A.C.ウェストンギャラリー/東京)、2006年個展『our face』(フォト・ギャラリー・インターナショナル/東京)、2009年 個展『one day』(MEM/大阪) 。グループ展 1996~1998年 / 2002~2004年 『ヤングポートフォリオ』展(清里フォトアートミュージアム)、1997年『サンマリノインターナショナルフォトミーティング』(イタリア)、2000年 『HUMAN SCAPE』(清里フォトアートミュージアム)、2004年 二人展『第16回写真の会展』(楢橋朝子氏と二人展 PLACE M/東京)、2006年『写真の現在3—臨界をめぐる6つの試論』(東京国立近代美術館)、2007年 二人展『タナトスそしてエロス』(安楽寺えみ氏と二人展ギャラリー・エプサイト/東京)、2008年『現代写真の母型シリーズ:写真ゲーム』展(川崎市市民ミュージアム)など。受賞歴:2004年写真の会賞、2007年 日本写真協会新人賞。 ※全文提供: MEM |
最終更新 2010年 3月 05日 |