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白濱雅也:キャベツ畑に捨てられて
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 3月 05日

画像提供:深川いっぷく copy right(c) Masaya SHIRAHAMA

ある日、野菜になってしまう病気が流行。現代社会の縮図のような症例が手づくり本として登場。野菜シリーズドローイングと立体等作品展示。新作ドローイング3点。 奇しくも場所は旧調剤室。新薬開発を心待ちに立ち尽くす彼らの姿に心が痛みます。

(症例の抜粋)
No.1ニンジン型
2011.1.7 人事部長 F・I氏
登所初日、友人F・Iより電話があった。顔に変なできものができるという。今日は休みをとるというので、夕方寄ってみた。自室にこもっていた彼に会うと、鼻が人参のように紅い。髭がまるで葉のようである。Fは髭が自慢で常々それで孫をじゃらして喜んでいた。

この日の朝、珍しく孫を叱った。その後、孫は彼と口をきかなくなってしまった。機嫌を取ろうと髭を突き出したときに鼻が変化しはじめた。幸い痛みはないようだ。
白濱 万亀 Shirahama Maki ( Qrr ART )

※全文提供: Art Labo 深川いっぷく
最終更新 2010年 3月 03日
 

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