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ヨーク・コブレンツ&クリスティアーネ・スパット:Make me feel close to it.
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 3月 03日

画像提供:工房親

ドイツ人アーティスト、ヨーク・コブレンツとオーストリア人アーティスト、クリスティアーネ・スパットの二人が、「確実に、徹底的に、近くにありたい」というコンセプトのもとで、インスタレーション、オブジェ、ミクストメディアを展示します。 Make me feel close to it.
「It」が意味するものは、未知のもの、あこがれ、自身の内と外を行き来することです。鑑賞者には、これらの過程を追い、自身を発見してもらいたいと思っています。 作品の出発点は、二人のアーティスト自身の個人的な人生経験、文化的アイデンティティ、です。ビデオ作品のなかで、子供時代に覚えた故郷のメロディを歌います。彼らが着ている白い服は、ギャラリーに展示されることで、それらが象徴する無垢さを失っています。展示された服には、アーティストの考えたことがインクで書かれていますが、文字は、水にぬれ、滲んで、読めなくなっています。 また、アーティストたちは自身の等身大の姿を編み物の図案に使っています。ドイツ語では、「君はどんな人間か?」という質問するとき、「君はどのように編まれているの?」という言い回しを使うことができます。 刺繍がほどこされた紙、布、写真コラージュ、アサンブラージュ、ミクストメディアなどは、現実と願望、近くにあるものと遠くにあるもの、それらの新しい関係に基づいて制作されています。 さまざまな手法で表現された自分探しのテーマに答えを見出す作業は、鑑賞者にゆだねられています。その背後に、アーティスト自身の生い立ちと、文化的なものの見方が見えるでしょう。 ※全文提供: 工房親

最終更新 2010年 4月 01日
 

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