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小林華織:核
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2010年 2月 05日

《核となるもの》やきもの|画像提供:メグミオギタギャラリー copy right(c) Kaori KOBAYASHI

小林香織は1994年に成蹊大学文学部を卒業後、ものづくりに目覚め渡米し、アカデミー・オブ・アート・カレッジ彫刻科にて学びました。形式や権威にとらわれず、何かに突き動かされるように創作を続ける小林の姿勢は、作品を通して純粋に見る者の心をとらえます。その様子は実を付け、種をなし、また萌芽を繰り返していく、ひたむきで真っ直ぐな自然の姿と重なります。そうして作られた作品は、不思議な逞しさと美しさを兼ね備え、一つの生命を持つ存在として語りかけます。 彫刻から出発した小林はその素材を求め、土というものづくりの原点に立ち返り、さらに力強い表現方法を得ました。その作風は陶芸作品により近づきながらも、造形として独自のバランスを形成しています。個々の作品は独立した一つの宇宙のようで、内側から輝きを発しながら、凛とたたずんでいるようにも思えます。 今展では小さな器から大きな壷まで、多数の作品が壁面にちりばめられた星のように展示されます。銀河のような画廊空間でまたたく作品の鼓動から新たな彫刻や陶芸の可能性を感じられる事でしょう。小林華織「核」展をどうぞご期待ください。 ※全文提供: メグミオギタギャラリー

最終更新 2010年 3月 30日
 

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