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ミナ ペルホネン:The future from the past 未来は過去から
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 2月 08日

画像提供:金沢21世紀美術館

「未来は過去から」。デザイナー皆川 明により1995年に設立されたブランド「ミナ ペルホネン」は2010年で15周年を迎える。時を経ても色あせない魅力をもち、身につけるたび気持ちが高揚する洋服を目指し活動を続けている。手描きの図柄から、刺繍、織りやプリントなどの手法で何百という生地を生み出してきたファッションブランドにとって、これまで積み重ねてきたデザインは未来をかたちづくる源である。今回は2点の対比するドレスを展示。過去のデザインをアーカイブとして繰り返し復刻する一方で、絶え間なく新しいデザインを生み出していくミナ ペルホネンの、未来と過去のつながりを表現する。 プロフィール minä perhonen
1995 年、デザイナー皆川明によりウィメンズファッションブランド「ミナ」として設立される。時の経過により色褪せることのない服、そして日常に流れる時間の中で、身に着けるたび気分が高揚する服を目指し、服作りを進める。ブランド設立当初より一貫してテキスタイルをオリジナルでデザインし、手描きの図案を、織りやプリント、刺しゅうで表現。国内外の生地産地と連携して素材開発や技術開発にも精力的に取り組む。 ブランド名は、デザイナーがスカンジナビアへの旅を重ねる中で、そのライフスタイルやカルチャーに共鳴するというフィンランドの言葉から取った。「minä」は「私」、「perhonen」は「ちょうちょ」を意味する言葉。身に着けた人がその人らしくあってほしいという願い、また蝶の美しい羽のような図案を軽やかにつくっていきたいという願いを込めている。 現在はウィメンズのほかメンズ、子ども服もラインナップを増やし、家具やファブリック、うつわのコレクションも発表するなどデザインの領域を広げ、複数のデザイナーによるデザイン活動を行う。これまで発表してきたデザインアーカイブは大切に保存され、数多くの生地やパターンが時を経て復刻されている。 2003年、フリッツ ハンセン社の椅子に張り地を施し発表後、2006年、デンマークのKVADRAT社より皆川明デザインの生地が発表・発売される。LES TOILES DU SOLEILやartek、LIBERTY、SENZ Umbrellasなど海外メーカーとのコラボレートも相次いでいる。 2006年、毎日ファッション大賞 大賞を受賞。そのテキスタイルデザインに象徴されるものづくりへの情熱が理解され、近年は国内外の美術館での展覧会も多い。 開催詳細
会場:金沢21世紀美術館デザインギャラリー
時間:10:00~18:00(金・土は20:00まで)
休館日:月曜日(ただし3月22日、5月3日は開場)、3月23日、5月6日 関連企画 皆川明講演会「描かれないデザイン」
日時:2010年4月10日(土)14:00〜15:30(開場13:30)会場:金沢21世紀美術館 シアター21|入場無料|定員:120名(ウェブサイトにて要事前申込、先着順)
「ミナ ペルホネン」のデザイナー 皆川明氏が、人の内側から生まれるデザインのこと、デザインの背景にあるものを語ります。 ※全文提供: 金沢21世紀美術館

最終更新 2010年 1月 16日
 

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