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大谷楽・白石諒男・三原回:intermission
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 1月 24日

大谷楽《ひまわり》2009年|油彩、キャンバス|16.7×91.0cm(F50)|画像提供:art space kimura ASK? copy right(c) Gaku OTANI

三原回、白石諒男、大谷楽。この3人は和光大学芸術学科で同学年であった若い作家たちだ。当初3人は若者に典型的な純真さでペインターを目指していたが、学生生活後半で目覚ましく心境を変化させ、建築空間とも関与する制作に傾斜しはじめた。
毎年学内で開催される企画「アンデポンタン」で、白石は丘の頂に光る物体(光源が仕込まれた小型テント)「コンタクト」を設置、宇宙的な物質の不思議さを寓意的に表象した。三原はホワイトキューブの一隅で換気扇がゆっくりと回転する=部屋にはなにもない作品「Fan」で話題を呼び、その後、蛍光灯が寿命直前のように点滅する作品を展開している。いまでも平面作品を描いているのは大谷だけだが、彼が壁面上にレイアウトする彼の平面も絵画的ではない。
3人はともに環境に影響され、周囲とのバランスに留意しながら、持ち前の器用さを生かしてライブな作品を展開する。まだ方向性は一定しないが、傑出した「奇特さ」を持ち合わせている。
この展示では、平面と空間の狭間にある三様の作品が、図らずもコラボレーションを編み上げることになるだろう。
(和光大学表現学部芸術学科准教授 半田滋男) 大谷楽
1987年 東京生まれ、2009年 和光大学表現学部芸術学科卒業、現在、東京在住 白石諒男
1985年 東京生まれ、2009年 和光大学表現学部芸術学科卒業、現在 東京在住
展示歴:(グループ展)2007年 「アンデポンタン -Art Week in Wako '07-」 (和光大学)、2009年 「Site/Sight -若手アーティストとその魅力展 vol.2-」 (市原市水と彫刻の丘) 三原回
1987年 東京生まれ、2009年 和光大学表現学部芸術学科卒業、現在  神奈川県在住
展示歴:(個展)2009年 「Lab」 (新宿眼科画廊)、(グループ展)2007年 「アンデポンタン -Art Week in Wako '07-」 (和光大学)、2009年 「Site/Sight -若手アーティストとその魅力展 vol.2-」 (市原市水と彫刻の丘)、2009年 「アンデポンタン -Art Week in Wako '09-」 (和光大学) ※全文提供: art space kimura ASK?

最終更新 2010年 1月 25日
 

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