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日常 場違い
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2010年 1月 14日

Everyday life Another space


画像提供:神奈川県民ホール

「沈黙から 塩田千春展」(2007年)、「小金沢健人 あれとこれのあいだ」(2008年)など近年、気鋭の若手アーティストによる大規模なインスタレーションを紹介している神奈川県民ホールギャラリー。開館35周年を記念する本展は、国内外で活躍し、日本初出品を含む6名の作家による「日常 場違い」と題した展覧会です。「日常」という私たちにとって身近な素材をテーマやモチーフとしながら、違和感、異次元、大きな時間の流れを感じさせる作家たちが新作インスタレーションを制作、展示します。

6人の個展が県民ホールギャラリーの独特な構造と空間で“場違い”に出会い、約1300㎡の会場に“場違い”な日常世界が広がります。是非お楽しみください。

出品作家
雨宮 庸介 Yosuke Amemiya、泉 太郎 Taro Izumi、木村 太陽 Taiyo Kimura、久保田 弘成 Hironari Kubota、佐藤 恵子 Keiko Sato、藤堂 良門 Ramon Todo

※全文提供: 神奈川県民ホールギャラリー

最終更新 2009年 12月 16日
 

編集部ノート    執筆:小金沢智


雨宮庸介、泉太郎、木村太陽、久保田弘成、佐藤恵子、藤堂良門の六名が私たちの日常に〈場違い〉を闖入させる。作品は映像、インスタレーション、立体など幅広く、とにかく笑ってしまう作品が目立つ。一部を紹介しよう。久保田弘成の自動車を回転させるパフォーマンス、《Berlin Hitoritabi》。ラジカセから流れる音楽にのってリズムを刻む自動車の衝撃をぜひ実見して欲しい。十二月二七日(日)、一月十日(日)、一月十一日(月・祝)、一月十六日(土)、一月十七日(日)、一月二三日(土)の十六時開始(予定)とかぎられているが、これを見るために行く時間を決める価値は十二分にある。私が見たときは道行く人も何事かと引きずり込まれていた。それから木村太陽の《アンケート》(2009年)。「あなたの夢について書いてください」と書かれたアンケート用紙が展示室の机に置いてあり、書き終わったら入れるアンケートボックスもある。このようなアンケートは様々な展覧会で見かけるが、はたしてどれだけ答える人がいるのだろうか。いつもなら答えない、という人も、今回は特別である。ネタばらしになるのでこれ以上は言わないが、私のようにとても他言できない恥ずかしい夢を書いた人間には、この結果はさもありなん、ということろか。


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