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ヤン フードン:将軍的微笑
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 11月 18日

≪将軍的微笑≫2009年|画像提供:原美術館

このたび東京の原美術館にて、近年国際的な活躍が目覚しい中国の映像作家、ヤン フードンの日本における初個展を開催いたします。35ミリフィルムに愛着を持つヤン フードンの作品は、細かい粒子が残る独特の質感、完璧な構図を用いた格調高い映像美を特徴とし、目まぐるしいスピードで変わり行く中国現代社会の断片と、そこで暮らす人々を、ときにドキュメンタリー調に、またときに演劇調に表現しています。本展では、老いた軍人を囲む祝宴の情景を通して、人間の普遍的な在りようを描いた大型の映像インスタレーション「General’s Smile」(「将軍的微笑」2009年)、世俗を避け竹林で清談する賢人たちの古事を模して、現代の知識階級の若者像の内面に迫るシリーズ作品「竹林の七賢人 パート3」(2005年)など、本邦初公開の珠玉の映像作品の数々により、魅力溢れるヤン フードンの世界をご紹介いたします。

ヤン フードン(Yang Fudong/楊福東)
1971年北京生まれ。95年杭州・中国美術学院卒業。上海在住。写真や映像作品の制作で国際的に注目される。第四回上海ビエンナーレ(2002年)、ドクメンタ11(02年)、第50回ヴェネツィア ビエンナーレ(03年)、第52回ヴェネツィア ビエンナーレ(07年)、など多くの国際展に出品。日本では、第1回横浜トリエンナーレ(01年)、第3回福岡アジア美術トリエンナーレ(05年)ほか、グループ展でも多数紹介されている。

全文提供: 原美術館

最終更新 2009年 12月 19日
 

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