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ヨコハマ国際映像祭2009:CREAM
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 11月 13日

画像提供:BankART 1929

現代美術、メディア・アート、アニメーション、映画、写真など映像の様々な表現と活動が結集した国際的な映像フェスティバル、ヨコハマ国際映像祭2009が10月31日にいよいよ開幕します!

メディアアーティストの八谷和彦や現代美術家のピピロッティ・リスト、若手注目監督・冨永昌敬など国内外77組のアーティストが参加。

ヨコハマ国際映像祭は、シアターという室内で完結する映像祭ではありません。映画に愛される横浜というロケーションを歩き、広い会場内を歩き回り、様々な映像表現に触れ、実際に作家や監督の生の声を聞き、映像というものを立体的に楽しんでいただければと思います。

世界から集めたたくさんの映像を見て刺激され、ワークショップに参加してつくり、そして、自分にとっての映像とは何かを考え、友人と語り、さらに監督など専門家の話を聞いて刺激され、また、つくり・・・というそんな、映像というものを思う存分楽しむためのループ構造を用意しています。毎日使えるパスポートもおすすめ。映像の深い世界に入り込む、イメージの冒険をぜひはじめてください。

アーティストやスケジュールの情報はこちらから→http://ifamy.jp

※全文提供: BankART 1929

最終更新 2009年 10月 31日
 

編集部ノート    執筆:平田剛志


開幕直後の藤幡正樹氏の出品辞退が波紋を広げているフェスティバルだが、見逃せない映像作品が展示・上映されていることに注目がいかないのは残念なことである。 メイン会場は新港ピア、BankART Studio NYKの2会場だが、時間を割くべきはBankART Studio NYKである。 例えば、アルフレッド・ジャーの《静寂の音》(2006)、志賀理江子の《CANARY》(2007)は緻密な光と闇の演出が忘れられない「光景」を脳裏に刻みつけられるだろう。映画ファンにはクリスチャン・マークレイの卓越した編集テクニックが冴える美しい四重奏《ヴィデオ・カルテット》、シャンタル・アケルマン『東から(ボーダリング・オン・フィクション)』(1995)を見るだけでも良質な映像・映画体験ができるだろう。特にシャンタル・アケルマンの作品は日本での劇場公開がほとんどなく、これまでも東京日仏会館などでしか見られなかったため、作品を見られる機会は貴重である。そもそも映像とは見ることができないと議論も批評も起らないので、こうして鑑賞の機会が与えられることをまずは喜びたい。 なお、東京藝術大学大学院映像研究科馬車道校舎での上映プログラムに頻繁に足を運ぶようならパスポートを購入されることをお勧めする。


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