| EN |

山口義順:entropicture
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 11月 11日

≪entropicture - 06≫2009年|C-print (exposed with the projector), mounted with plexiglas|360x470mm|画像提供:ギャラリーヤマグチ クンストバウ

山口義順は 動画をプロジェクターで投影して直接印画紙に感光する技法で制作した、写真作品を発表いたします。動きの軌跡で曖昧となり重ねられた像は、元の姿が何 であるか分かるようで分からない、どうしても思い出せない記憶のようです。

略歴
1978 大阪生まれ
2002 京都精華大学芸術学部造形学科卒業
2004 京都精華大学大学院芸術研究科造形専攻版画分野修了 個展
2009   entropicture ギャラリーヤマグチ クンストバウ/大阪
2004 LOOP HOLE  neutron /京都

光を発して像を見せるモニタが送信するイメージは、反射した光でものの形象を 認識していた見方から身体感覚を遠ざける。

また、繰り返し流れる画像は意味が 奪われ、快い明滅のリズムへと変換されていく。

私は、動画像を液晶プロジェクター(モニタ光源)で印画紙に投射し、その光源 で印画紙を感光して像(内部光学画像)を停める。

トランス状況下の脳内に現れ た像(内部光学現象ーカメラアイとしての網膜から切り離された形象)を描いた 洞窟壁画のように。

断片化した像が重なり合い倍音のように共鳴する光。そのピクセルと化した ヴェールに目を凝らすため静止と運動の間に身を置いてみる。
(作家コメント)

全文提供: ギャラリーヤマグチ クンストバウ

最終更新 2009年 12月 05日
 

関連情報


| EN |