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日常茶飯事
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2022年 2月 22日

日常茶飯事

展覧会コンセプト】
よくあることと、それがぶれた一時に姿を見せるそうではないことたち。

それらは頭と体と手を通って形を得る。
こうして制作は続き、生活は続く。
この蓄積に「日常」という言葉を宛てがう時がある。 

日常。
日常とはとりたてるものが無いさまだ。
でも実際、日常は非日常をいつでもはらんでいる。「準備はできていたぞ。」と言うふうに、
よくあることはあっという間にぶれるのだ。そしてすぐ戻る時もあれば、そのままの時もある。
非日常は特別なものだと言えるのに、日常という言葉を一口で表すことが出来ない。

なぜならそれは、観察する条件次第で、立ちはだかるような巨大生物になる場合もあれば、
ごくささやかな小さい閃きのように、捉えることが難儀な姿になる場合もあるからだ。

ならば、そのどれもを確かめられるように、
日常という言葉の持つ範囲を、いま少しだけ拡張してみたい。

ここには、自身の観測する日常を頼りにしてものを作る作家たちが集まった。
観測する日常も、そこで捉える事柄も四者四様だ。
引き際の見えない大きな波や、一瞬のあわい、停滞に見せかけている一部分、または少し振り返って見る
全体と予想。
質量もトリミングもばらばらのそれらを重ねたり掠めたり往来することで、先程までは言い表せなかった
日常のあり様が、われわれの、そして観る人の目前に立ち上がってくることを期待している。


【出品者 略歴】
張 静雯 CHANG Ching-wen



1979年 台湾出身
2020年 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻日本画研究領域 修了
現在 多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程 在籍  
2018年 「第54回神奈川県美術展 平面立体部門」 準大賞 
(神奈川県民ホール/神奈川県)
2019年 「第37回上野の森美術館大賞展」 入選(上野の森
美術館/東京都)
2020年 台南新芸奨「参差の平行」(Soka Art.Tainan/
台湾)
「未来の博物館」(SOKA ART/台湾)
都美セレクショングループ展2020 「東アジア絵
画のなかへ―トランスする『日本画』の可能性」
(東京都美術館/東京都)
「アートアワードトーキョー 丸の内2020」(地下
行幸ギャラリー/東京都)
2021年 「SICF 22」グランプリ








檜垣 春帆 HIGAKI Haruho

1995年 神奈川県出身
2020年 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専   
攻油画研究領域 修了
現在 山梨県在住

2018年 美術新人賞デビュー2018 奨励賞
    美術新人賞デビュー2018入選展(フジヰ画廊/東
京都)
2019年 幸手アートさんぽ(埼玉県) 
2020年 FACE2020 特別審査員賞
  FACE2020展 損保ジャパン日本興亜美術賞展
(SONPO美術館/東京都)
2020年 Prologue XI 2020(GALLERY ART POINT/東京
都)

小林 明日香 KOBAYASHI Asuka




1994年  埼玉県出身  
2020年 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻日
本画研究領域 修了

2017年 「ビエンナーレOME 2017」 準大賞(青梅市立美術
館/東京都)
2018年 神山財団芸術支援プログラム 5期生選出
2020年 都美セレクション2020「東アジア絵画のなかへ―トラ
ンスする『日本画』の可能」(東京都美術館/東京都)
「第9回Artist Group-風―大作公募展」入賞(東京都
美術館/東京都)
2021年 「外方そっぽう」多摩美術大学日本画専攻卒業生選抜展
(UNPEL GALLERY/東京都)
「第8回東山魁夷記念日経日本画大賞展」入選(上野の
森美術館/東京都)
小林明日香展「drawing room1」(川口市立アート
ギャラリー・アトリア/埼玉県)
「東アジア絵画のなかへ―収斂と拡散」(柴田悦子画廊
/東京都)







田中 雄斗 TANAKA Yuto

1990年 高知県出身
2013年 倉敷芸術科学⼤学彫刻コース 卒業
2015年 東北芸術⼯科⼤学⼤学院彫刻領域 修了

2017年 「立体系副手展」(東北芸術⼯科⼤学/山形県)
2018年 「神奈川県美術展覧会」(神奈川県民ホール/神奈川県)
2019年 「脈動する彫刻」東北芸術⼯科⼤学OB展(東北芸術⼯
科⼤学/山形県)
2020年 個展「POLITIVE」(⼈形町Vision’s/東京都)
「鹿逐う物は山を⾒ず」東北芸術⼯科⼤学卒業・修了展
[東京展]×TOHOKU CALLING(東京都美術館/東京
都)
2021年 「The other face」阿佐ヶ谷美術専門学校助手展(⼈形
町Vision’s/東京)



【展覧会詳細】
「日常茶飯事」
2022年2月21日(月)〜2022年3月26日(土)
12:00〜19:00(金・土は20:00まで)
休場日:火曜 
入場無料


【関連イベント】
●日常A:コロナと作家と生活
2022年3月6日(日)14:00~
ゲスト:野口 玲一(三菱一号館美術館 上席学芸員)

●日常B:制作の原点から
2022年3月19日(土)17:00~
ゲスト:天野 一夫(美術評論家)

※トークショーの観覧はどちらも先着順とし、定員に達した場合入場を締め切らせていただきます。


【展覧会場】
アキバタマビ21
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 201・202
電話:03-5812-4558
URL: http://www.akibatamabi21.com
アクセス:
東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分
東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分
都営大江戸線上野御徒町駅A1番出口より徒歩6分
JR御徒町駅南口より徒歩7分
JR秋葉原駅電気街口より徒歩8分

※「アキバタマビ21」は多摩美術大学が運営する、若い芸術家たちのための作品発表の場である。ここは若い芸術家たちが、互いに切磋琢磨しながら協働し共生することを体験する場であり、他者と触れ合うことで自我の殻から脱皮し、既存のシステムや権威に依存することなく自らをプロデュースし自立していくための、鍛錬の場でもある――そうありたいという希望を託して若い芸術家たちにゆだねる、あり得るかもしれない「可能性」の場であり、その可能性を目撃していただく場所である。

http://www.akibatamabi21.com/

全文提供:アキバタマビ21


会期:2022年2月21日(月) 〜 2022年3月26日(土)
時間:12:00~19:00(金・土は20:00まで)
休日:火曜日
会場:アキバタマビ21

最終更新 2022年 2月 21日
 

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