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わくわくJOBAN-KASHIWAプロジェクト
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 11月 02日

画像提供:わくわくJOBAN-KASHIWAプロジェクト

世界のために、未来のために、今私たちができること。
一人一人が心に抱き、ここ日本の常磐「柏」に集結する。
表現を伝えていくこと。生まれた絆を繋いでいくこと。精一杯生きること。その意志を共有していきたいです。

11月の1ヶ月、約50名の作家が柏を舞台に、TSCA(ギャラリー)、旧映画館をはじめ、街中各所で、展示やパフォーマンス、ライブペインティングなどのイベントをくりひろげます。柏と出会った表現者たちの渦をぜひ体験してください。

参加アーティスト(逆50 音順)
山下耕平、柳原絵夢、矢津吉隆、本武史、村上滋郎、宮永亮、水木塁、水川千春、松原壮志朗、星野武彦、FRESH、豚星なつみ、、平嶺林太郎、ヒョンギョン、久恒亜由美、平川渚、原田賢幸、林加奈子、花岡信宏、八雄、のびアニキ、野口行範、谷澤紗和子、田中英行、鈴木宏樹、SHINCHIKA、下西進、澤崎賢一、齋藤祐平、5323、コバルト爆弾αΩ、幸田千依、CRAFTIVE、清田泰寛、菊島史登、苅谷昌江、海野貴彦、オル太、おかひろし、遠藤一郎、榎倉冴香、岩田とも子、岩井優、市村恵介、磯邉一郎、Antenna、厚地朋子、他

開場時間:11:00~20:00
会場:TSCA Kashiwa、旧シネマサンシャイン、柏二番街、柏駅東口ダブルデッキ、ハウディモール、柏高島屋ステーションモール(プレイベント)、他柏市内各所
入場:無料

会期中のイベント:
『ジャッピーミコシKASHIWA巡行』
日時:11月15日(日)13:00~16:00
会場:ハウディモール(柏駅東口駅前通り)(雨天時はTSCA KASHIWAで予備イベント)
Antenna の作品である『ジャッピーミコシ』を作家と市民が共に担ぎ出すことで、「祭り」という存在自体を作品として創りあげ街全体の一体感を図ります。祭り本来の「わくわく」という感情も共有できるようなものを展開していきます。

『遠藤一郎ライブペインティング』
日時:11月28日(土)13:00~16:00(雨天時はTSCA Kashiwaで予備イベント)11月29日(日)公開展示(28 日雨天の場合は29 日に延期)
会場:柏駅東口ダブルデッキ
ダブルデッキでは、遠藤を中心に若手のアーティストたちが加わり一同にライブペインティングをおこないます。繰り広げられる大胆なパフォーマンスによって、遠藤らのダイナミックでストレートなメッセージが市民の前に提示されてゆきます。

■ 各イベントは参加費無料、どなた様でもご自由にご参加いただけます。
■ 追加のイベントについては、ウェブに随時最新情報を掲載いたします。http://wakuwakujk.exblog.jp/

※全文提供: わくわくJOBAN-KASHIWAプロジェクト

最終更新 2009年 11月 01日
 

編集部ノート    執筆:平田剛志


JR常磐線は上野から仙台までを結ぶ路線である。だが、このJOBAN-KASHIWAプロジェクトは関東圏を越えて、関西、大分で活動する作家たちも合流し、柏という地に流れ込む。到着した場所はかつて映画館だった旧シネマサンシャインとギャラリースペースTSCA Kashiwaだ。 旧シネマサンシャイン会場では会場全体がインスタレーションによって占拠されたかのような空間が創出されている。そんな中、元映画館の映写室で控えめに映像展示をする苅谷昌江の作品だけは、ものを取り散らかしているどのアーティストよりも場所への考察が行き届いていた。苅谷はかつて映画館をモチーフとした絵画を手掛けたことがあるが、今展では元映画館の映写室で映像作品が流れる。それは、かつて映画館という場で時を過ごしたすべての人に贈られるメッセージなのかもしれない。 TSCA Kashiwaでは、柏や京都の地図にその街の情景を描くおかひろし、世界地図を用いて立体を制作する磯邉一郎の地図への異なるアプローチが展示空間に響き合う。 林加奈子のポートフォリオ<STREET PRACTICE>は、都市のすき間や路上の穴、亀裂にわずかな仕掛けやパフォーマンスをするプロジェクトを見ることができるが、そのPRACTICEは都市へと身体を介入するメソッドなのかもしれない(なお、林加奈子はポスター・チラシではなぜか出品作家名に入っていない)。 アーティストたちが集まり、展覧会が作られること。それ自体はいい企画と評価したいし、鑑賞者もその「わくわく」する期待と興奮を共有したいと思う。だが、私はプロジェクトのごく一部の作品に「わくわく」することしかできなかった。


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