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高見澤峻介個展「Screening Organon」
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2020年 3月 26日

画像: 高見澤峻介個展「Screening Organon」@四谷未確認スタジオ(2019) ©高見澤峻介

この度CASHIでは、3月26日(木)から4月12日(日)まで、高見澤峻介個展「Screening Organon」を開催いたします。

高見澤は、「発電」などのプリミティブなメディアを通して、映像・通信技術などの社会基盤の本質に迫る作品を生み出してきました。

彼の「発電」方法は、ゼーベック効果を利用した非常に原始的なものです。ゼーベック効果とは、温度差を与えることによって金属に電流が流れる現象のことで、熱電効果の一種です。彼はこの効果を利用し、ペルチェ素子と呼ばれる半導体に、蝋燭の炎という温熱源と水や空気という放熱源による温度差を与え、電圧を生じさせます。その電圧が、日々収集した電子部品やアルミ缶、シングルボードコンピュータなどを組み合わせて構築した高見澤の「器官(organ)」を駆動させ、デジタルイメージやウェブページが鑑賞者のもとに届くとき、普段当たり前のように享受される社会基盤や、目に止まらぬ早さで行き来する情報の物質性が浮き彫りになるのです。

本展では、昨年の四谷未確認スタジオでの個展「Screening Organon」(2019年、キュレーション:布施 琳太郎)にて展示された作品をアップデートするとともに、ドローイングを数点展示いたします。この機会に是非ご高覧頂きたく、ここにご案内申し上げます。

http://cashi.jp

全文提供:CASHI


会期:2020年3月26日(木) 〜 2020年4月12日(日)
時間:11:00 - 19:00
休日:月、火、水
会場:CASHI

最終更新 2020年 3月 26日
 

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