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星を見上げるパイ - 想像と行為のその先 札本 彩子 / 祐源 紘史 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2019年 1月 12日

本展チラシイメージ

Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、2019年1月18日(金)から2月3日(日)まで、京都精華大学現代アートプロジェクト実行委員会の主催による[星を見上げるパイ -想像と行為のその先]を開催いたします。
本展はGallery PARCの会場提供による大学協力展として開催するもので、京都精華大学「現代アートプロジェクト演習4」(キュレーションの実践を行う授業)の受講生が企画・運営する展覧会であり、2016年の「西山美なコ・川内理香子 stereotypical」展、2017年の「佐藤雅晴・小出麻代 empty park」に続く3回目の開催となります。

(以下、主催者によるテキスト)
イギリスの伝統料理である「星を見上げるパイ」を初めて見たとき、人はどう思うだろう。シュールな見た目であるにも関わらず、それが伝統料理であることを知ったとき、心がくすぐられるのではないだろうか。よく大人は、本能の赴くまま食べ物と戯れる子供に「ご飯で遊ばない」と叱る一方で、親自身も時に子供のためにキャラ弁をこしらえる。本展では、私たちの身近な食の背景にあるユーモラスかつグロテスクな一面と、そこから垣間見える人間の欲望や創造性を改めて見直す。

札本彩子は独自に編み出した技法で食品サンプルを思わせる彫刻作品を手がける。樹脂粘土を使ってひとつひとつ作られた食品そっくりの造形物は、鑑賞者に食の大量消費や人間の欲、利己性について考えさせる。

祐源紘史は、フライドチキンの骨を使った作品などを通じて、人間の生と死について言及する。食べるという行為が作品の制作過程に挟まることによって、生に隣接する死がより生々しく浮かび上がる。

一見ユーモアに溢れていたり、難解に思われがちな作品も、その裏には我々自身に直結するテーマが見え隠れする。デニッシュの製造販売を手がけるグランマーブルが運営するギャラリー・パルクにおいて、人間と食との関係を問う二作家の作品が、鑑賞者自身の価値観をときほぐし、新たな世界観へと導く。

札本彩子(ふだもと・あやこ / 2014年京都精華大学芸術学部造形学科卒業)と、祐源紘史(ゆうげん・ひろふみ / 2006年広島市立大学大学院芸術学研究科造形計画修了)の2名による本展は、会期初日にあたる1月18日(金)には両名によるアーティスト・トークを、会期最終日には「星を見上げるパイ試食会」を開催いたします。どちらにもぜひご参加ください。

【イベント】======================
1. アーティスト・トーク:札本彩子 × 祐源紘史
2019年1月18日[金] 18:30〜19:30 予約不要・参加無料

2. 「 星を見上げるパイ 」試食会
2019年2月3日[日] 17:00〜18:00  予約不要・参加無料 ※先着15名

【主  催】======================
京都精華大学 現代アートプロジェクト実行委員会
https://m.facebook.com/seikaartproject/

【企  画】======================
京都精華大学「現代アートプロジェクト演習4」(キュレーションの実践を行う授業)の受講生
芦田 依那、岡崎 和佳奈、新宮 歩佳、柴垣 めぐみ、安井 響栄、長野 初美、坂本 一登、井上 俊介

【監  修】======================
吉岡 恵美子(京都精華大学芸術学部教員)

【デザイン】======================
井上みなみ

【協  力】======================
Gallery PARC(グランマーブル ギャラリー・パルク)

http://www.galleryparc.com

全文提供:Gallery PARC


会期:2019年1月18日(金) 〜 2019年2月3日(日)
時間:11:00~19:00
休日:月曜日
会場:Gallery PARC

最終更新 2019年 1月 18日
 

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