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中里伸也:静物と抽象
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2016年 11月 17日

中里伸也展《No.33》

中里伸也の写真の原点はウジェーヌ・アジェにあります。
アジェから出発して、写真からは遠い世界のようには見える、セザンヌ、モランディ、デ・クーニング等の作品に触発されて、カラフルな作品に変貌していきます。
一般的な写真家が拘り続けるバライタ紙変調に疑問を感じ始めたのが、2015年の展覧会でした。彼の中には写真に拘るより、描くことや、モノを作ることに、より興味があるようです。
アトリエの壁に直接絵を描き、その前に小さなオブジェ(自作)を配置する。ガラス板を重ねることで、あるイメージ作り、写真によって変容していく様を撮る。そこには現場では見えてこないモノが映し出されてくる。結果的にはもう、セザンヌやデ・クーニングとは似て非なる、カオスの世界を映し出していくように思えます。
写真と静物画の間をいく、新しい世界観を呼び起こす作品群になる事でしょう。

http://www.soh-gallery.com

全文提供:双ギャラリー


会期:2016年11月18日(金) 〜 2016年12月18日(日)
時間:13:00~18:00(日曜日は17:00まで)
休日:月~木曜日
会場:双ギャラリー

最終更新 2016年 11月 18日
 

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