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宮崎光二:IMPURITY
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 9月 28日

≪untitled≫ブロンズ・彩色|420×280×250mm|画像提供:ギャラリー58 copyright(c) Koji MIYAZAKI

宮崎は1952年福岡県生まれ。1981年東京芸術大学大学院美術研究科修士課程鋳金専攻修了。1992年第4回倫雅美術奨励賞受賞、1998年第1回佐野ルネッサンス鋳金展大賞受賞など、鋳金の分野における受賞も多く、現在は福井県を拠点に福岡と東京で発表をおこなっています。

宮崎は、鋳金という技法で表現することについて、「彫刻として成立することを、自ら忌避する心情のなかからフォルムが浮かび上がることを期待している。技法、素材共に異なった捕らえ方を指向していくなかで、見出されるものを想像しながら制作を続けている」と語っています。

今回の個展では、「IMPURITY」(=不純、不道徳)という展覧会タイトルで、ブロンズとワックスで形づくられた重厚な頭像6点と、ドローイング作品を展示いたします。じっとこちらを凝視し、あるいは遥か遠くを見ているひとがた達が、人間の内に多層に潜み絡みあうものを静かに語りかけてきます。

彫刻が彫刻であるためには、ひとまず彫刻から遠ざかっていなければならない。
絵画が絵画であるためには、自ずと、描くことから半歩ほどズレていなければならない。
およそ、表現は、「踏み外し」の内にあってこそ、その真を示すものと思われる。
とつおいつ、独り言のように、そして、その言葉に耳を澄ましている。

【プロフィール】
1952年 福岡県生まれ
1976年 東京芸術大学 美術学部工芸科卒業
1981年 東京芸術大学大学院 美術研究科修士課程鋳金専攻修了 <個展>1983・93・95・05年 ギャラリーとわーる(福岡)2004・06・07・08年 ギャラリー58(東京)2000年 メタルアートミュージアム(千葉) 他 <受賞>1976年 安宅賞受賞・1984年 現代鋳金工芸展 染川鉄之介賞受賞・1990年 現代鋳金工芸展 鋳金家協会賞・1992年 第4回倫雅美術奨励賞受賞(創作部門)・1995年 佐藤基金 淡水翁賞受賞・1998年 第1回佐野ルネッサンス鋳金展大賞受賞 他

全文提供: ギャラリー58

 

最終更新 2009年 10月 12日
 

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