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WORM HOLE episode 11:
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 9月 23日

小牟田悠介≪REVERSE≫2009年|60x60x120cm, 台35x35x90cm|PVC, モーター, ステンレス, 木 小牟田悠介≪origami-plane right/left≫2009年|227.3 X 181.8 X 4cm|acrylic on panel 画像提供:magical, ARTROOM copyright(c) Yusuke KOMUTA

2006年のmagical,ARTROOM 発足当時から続けてきたグループ展シリーズを、約2年ぶりに復活させます。今回で11回目をむかえる『WORM HOLE wpisode 11』では、小牟田悠介、古畑智気、平嶺林太郎、間瀬朋成、松下徹の若手作家5人の展示を行ないます。

小牟田悠介は、2007年に京都造形大を卒業後、東京藝術大学大学院で先端芸術表現専攻を修了し、『ART AWARD TOKYO 07』(行幸地下ギャラリー/東京)、『取手アートプロジェクト07』(千葉)、『FRESH』(R2/千葉)、『101 Tokyo Contemporary Art Fair “ New Art, Fresh Discoveries”』(秋葉原UDX/東京)、『Truth ‒貧しき時代のアート-』(hiromiyoshii/東京)など、意欲的に数多くの展示に出品しています。マジックテープやお面、ステンレスなどの素材を使って空気のボリュームや動き、空間を意識した作品を制作しています。

古畑智気は、キャンバスの厚みと同等の太さのラインや、裏手の木枠をわざと画面上に描くことで、キャンバスを物質あるいは事象と捉え、その裏側に潜むもの、隠されている構造を表出させています。地元長久手町にて『長久手アートフェスティバル』にも出品しています。

平嶺林太郎の作品は、家柄や血族の象徴であるエンブレムをイメージとして、そこに動物や車、時には現象などの、物理的には相容れないもの同士を映像的に、あるいは音響的にMIXすることによってより強度のある状態を作り出そうとしています。時に頭の中でのみ無意識的に行なわれていることを視覚化することにより新たな世界観を生み出しています。また、地元甑島で開催して6回目となるアートプロジェクト『KOSHIKI ART PROJECT』(http://koshikiart.chesuto.jp/)の代表もつとめており、平嶺自ら選抜した数多くの作家が参加し、排出されています。

間瀬朋成は現在、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻に在学中で、木製パネルにウレタン塗料を何度も塗り重ね、メタルのような表面のマチエールをつくります。日本古来の伝統芸能を意識しつつ、自らの表現を模索しています。

松下徹は、幼少期、少年期とアメリカで生活していたことからグラフィティを足がかりとし、車のボンネットやシャッターなどの素材にペインティングを描きます。制作活動の他、作家主体となって「FRESH」(http://ubsl.web.fc2.com/html/top.html)というアーティストグループをつくり展示や企画を行ない、“R2”(千葉県柏市)というオルタナティブスペースの運営にもたずさわっています。小牟田、間瀬も「FRESH」のメンバーとして出品しています。

全文提供: magical, ARTROOM

最終更新 2009年 10月 23日
 

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