一番暑い時期に毎年開催いたします「新世代への視点」展ですが、今年は水戸部七絵の作品を展示いたします。彼女の作品は夏の暑さに少しも引けを取らない熱気を孕んでいます。暑い時に熱いものを食べると頭も体もすっきりするということがありますが、水戸部の作品は見る人に同様の「感覚の覚醒」を感じさせます。作品を見ますと絵の具で立体を造っているように見えますが、彼女はあくまでも描いていると言っています。水戸部のモチーフは「顔」ですが、イコール「混沌」と言っても過言ではないほど多くのものが詰まっている感じがします。一度見ると忘れない、インパクトの強い作品であり作家です。是非とも楽しみにしていらして下さい。

＜作家コメント＞
アメリカに滞在していた際に、砂漠の何も無い所で絵を描いたり、様々な人種をスケッチしていました。それから、簡易トイレで外国人の糞尿を見たり、裸で過ごす温泉地帯に行くと、西洋人のビーナスのような裸体に神秘的な感銘を受けました。
それらの体験は私に一種の解放をもたらし、人間の顔、或は人間以外の顔、年齢性別国籍も関係ない集大的な顔のビジョンがわき上がり、一気に描きます。（水戸部七絵）

全文提供：gallery 21yo-j

会期：2016年7月26日(火)　〜 2016年8月6日(土)
時間：13:00-18:00
休日：日曜日
会場：gallery 21yo-j