本展は、ベルリン在住の現代美術作家である平川によるプロジェクト『N.W.の部屋の白い壁紙』の一部を、絵画や立体、映像、テキストで新たに構成し、紹介するものです。

このプロジェクトは、自身の故郷（九州北部）と現在の拠点（ベルリン）とを分ける大きな隔たりとして、両地域の間に位置する中央アジアに関心を持った平川が、ウイグル人のN.W.とベルリンでルームシェアを行ったことを起点に進められてきました。特に、N.W.の話を聞き、彼の故郷ウイグルを訪れる平川の、果てのないタクラマカン砂漠の映像は、圧倒的な自然に身を置く平川の視線や歩調、息遣いをも雄弁に映し出します。

このウイグルの旅をめぐるインスタレーションによって、情報と体験という認識の差を見つめなおします。

全文提供：愛知県立芸術大学サテライトギャラリー

会期：2016年7月30日(土)　〜 2016年8月27日(土)
時間：12:00-19:00
休日：月曜
会場：愛知県立芸術大学サテライトギャラリー