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加茂昂展「土に死を生ける」
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2016年 7月 01日

加茂昂「雪に死を生ける」(2016年、油彩、カンバス、181.8 x 227.3 cm)

若手油彩画家、加茂昂の個展です。新作絵画23枚を重ね合わせたインスタレーション「土に死を生ける」を中心に展示を構成します。加茂の作品には、氷(雪)と火、聖と俗、天上と地上など、一般には対立関係にあると思われるものが多く含まれています。今回の新作では生と死に焦点を当て、死の受け入れ方に思いを寄せています。

死者を弔うことは、自身がいずれ死ぬ運命にあることを意識することでもあります。そして、弔い方には生きている人の価値観や理想が反映されます。加茂の場合、死に直面したときの感情の持ちようとは別に、日常生活の送り方として「死を育てる」という考えをとりました。新作の主なモチーフは雪と土と花。「自らのかたわらにある土に死を植える」といったスタンスから弔うということをとらえ、表現を試みます。インスタレーション以外に150号、100号、80号の絵画1点ずつを出品。

加茂昂(かも・あきら) 1982年東京生まれ、2010年東京芸術大大学院美術研究科絵画専攻修了。12年island MEDIUM(東京)で個展「【絵画】と【生き延びる】」。13、15年VOCA展出展。14、15年対馬アートファンタジアに参加。15年青森公立大学国際芸術センター青森でアーティスト・イン・レジデンス展覧会「航行と軌跡」。16年橘画廊(大阪市)で個展「逆聖地」。

http://dancer.co.jp

全文提供:橘画廊


会期:2016年6月29日(水) 〜 2016年7月23日(土)
時間:12:00-19:00
休日:日、月、火曜休
会場:橘画廊

最終更新 2016年 6月 29日
 

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