鈴木 隆 SUZUKI Takashi Exhibition −in light− |
展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2016年 5月 12日 |
鈴木 隆は最初は完璧な溶接を施された鉄の彫刻を作っていました。その頃の作品を知っている方は、今の平面作品と鉄の作品が結びつかず、同姓同名の別の作家かと思っている方もおられると思います。それぐらい技法的には潔い変わり方をしています。でも、順を追って見て行くと作品を作る際のコンセプトはもとより、作品を組み立てて行く手順、段取りなど、鈴木 隆が何に興味を持ち、何を大切にしているかは同じだということが分かってきます。 鉄の時も作品の持つ色合いを大事にして様々な工夫をしていたようですが、平面作品の場合も抑制の効いたシンプルな色使いですが、その色は周到に作られておりとても美しく見るものにしみ込んできます。5月の爽やかな光の中で負けずに輝いています。どうぞお出かけください。 [作家コメント] 制作に向わせるもの: 初期の赤一色モノクロームの展開から作品の総タイトルをTextsとして制作しています。 それは広義の意味における主題や表現であるとともに、言葉で語り尽くせないことと言 葉尽きたところからの迷走の綴りと言えるかもしれません。 ここ数年の赤青による作品群は色が支持体との密接な関係を結び、その典型的な対比に よる様々な解釈とともに、見なれた並置の稀薄な装飾性も取り込みます。 そうした赤と青の規律ある空間に視たいものは、きわめて周知の色彩対比にも関わらず 或る静謐さと稚拙さとが振幅する芸術的な経験の場です。 赤と青、その鮮明な色彩分離からなる覚醒への興味は尽きません。 鈴木隆
http://gallery21yo-j.com/
全文提供:gallery 21yo-j
会期:2016年5月12日(木) 〜 2016年5月29日(日) 時間:13:00-18:00 休日:月・火・水曜 休廊 会場:gallery 21yo-j
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最終更新 2016年 5月 12日 |