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「クリエイティブ・インクルージョン」とは?横浜市芸術文化振興財団が助成プログラムを募集中
ニュース
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2016年 5月 11日

公益財団法人横浜市芸術文化振興財団が、横浜に集う創造の担い手をサポートするアーツコミッション・ヨコハマ(ACY)の3つの助成プログラムを募集している。「事務所等開設支援」に加え、平成28年度は「若手芸術家育成j助成」と「クリエイティブ・インクルージョン活動助成」の2つが新設された。

「クリエイティブ・インクルージョン」とは、横浜市文化観光局が「社会的包摂」を推進するために掲げる標語だ。もともとインクルージョン(包摂もしくは社会的包摂)は福祉の分野で使われる用語で、人種や年齢、性別、障害の有無、信仰や志向などに関わらずすべての人が暮らしやすい社会をつくるという考え方を指す。「クリエイティブ・インクルージョン」は、その考え方を一歩進め、あらゆる人がクリエイティブ活動に参加し、享受できる社会を目指すというものだ。

今回の「クリエイティブ・インクルージョン活動助成」にはテーマ応募と自由応募の2種類があり、審査会ではテーマ応募の採択が優先されるという。今年のテーマは「横浜音まつり」の開催年でもあることから「音」。芸術の創作、芸術鑑賞機会のアクセス向上に繋がる取り組み、実験的なデザイン、テクノロジーとの融合など、自由な発想が期待される。

排除されがちなマイノリティや社会的弱者を単に「救済」するのではなく、多様な人々の関わりを創造の原動力として活用しようという考え方は、世界的なトレンドでもある。

クリエイティブな「社会的包摂」が横浜という都市の魅力にどうつながっていくか、注目の助成プログラムだ。応募方法など詳細は下記のウェブサイトを参照のこと。


<横浜の新たな魅力を作る活動への助成>
■クリエイティブ・インクルージョン活動助成【5/20締切】
http://acy.yafjp.org/grants/raise/grants28ci.html

<次世代育成を目的としたアーティスト個人への支援>
■創造都市横浜における若手芸術家育成助成【5/20締切】
クリエイティブ・チルドレン・フェローシップ
http://acy.yafjp.org/grants/raise/grants28u40.html

<拠点形成支援>
■アーティスト・クリエーターのための事務所等開設支援助成【7/29締切】
http://acy.yafjp.org/grants/raise/grants28jimusyo.html

最終更新 2016年 5月 11日
 

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