展覧会
|
執筆: 記事中参照
|
公開日: 2016年 2月 17日 |
誰もがこころに持つ面影を、古来の木版技法で描き出す 夢と現実のはざまに浮ぶこころの風景を描く女流木版画家、風鈴丸。静岡市に生まれ、大学卒業後から本格的に制作を開始。全国で活動を続け、本年度、静岡市芸術文化奨励賞を受賞し更なる注目を集めています。 画面に広がる心象世界には生命力がほとばしり、燃えるような色彩はまるで身を焦がすかのよう。無意識のところで受け取った様々なものを集約することでイメージは湧き上がります。そして作品に添えられるリズミカルな言葉は、描いているときに自然と浮かんでくるという詩が書き留められたものです。草原を渡る風、闇夜に響く虫の音。作品は時間を含み、三次元のイメージが平面に落とし込まれていきます。 制作はかつての浮世絵と同じ技法である多色刷りを、原画を描き、版木を彫り、版を重ねて摺るという行程の全てを自らで行っています。高い技術力を要するこの技法は、数十回色を重ねて摺り上げるため、透明感のある鮮やかな色彩表現が可能。古来の技法といまの感性が織り成す風鈴丸の現代木版画と、ザ・ミュージアムにて開催される「俺たちの国芳 わたしの国貞」展で魅せる、伝統木版画である浮世絵との対比も見どころの一つとなります。 Bunkamuraで7回目の開催となる今展では、新作の木版画を中心とし、アクリル画とともに展示・販売。摺りの実演イベントも行い、作家の手で作り上げられていく素晴らしさをお伝えいたします。 ここは夢なのか、現実なのか… そんな風鈴丸の世界、ぜひ一歩足を踏み入れてみてください。
http://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/160326fuurinmaru.html
全文提供:Bunkamura Gallery
会期:2016年3月26日(土) 〜 2016年4月6日(水) 時間:10:00-19:30 休日:会期中無休 会場:Bunkamura Gallery
|
最終更新 2016年 3月 26日 |