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ハラドキュメンツ10 佐藤雅晴―東京尾行
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2015年 11月 21日

「東京尾行」 12チャンネル ビデオ、2015-2016年

原美術館がキュレーターの育成や若手作家の支援を目的に開催する不定期のプロジェクト、「ハラドキュメンツ」の第10弾として「佐藤雅晴―東京尾行」展を開催します。
佐藤雅晴(さとう まさはる、1973年、大分県生まれ)は、パソコンソフトのペンツールを用いて実写をトレースしたアニメーション作品に取り組んでいます。佐藤にとってトレースとは、対象を「自分の中に取り込む」ことだといいます。それは、自身の暮らす土地や目の前の光景への理解を深め、関係を結ぶ行為とも言えるでしょう。一方、佐藤の作品を見る私たちは、実写とのわずかな差異から生じる違和感や、現実と非現実を行き来するような知覚のゆらぎをおぼえます。人それぞれに多様な感情や感覚を呼び起こす佐藤の作品は、見ることや認識することの奥深さと豊かさを教えてくれます。
今回は、佐藤が作家として日本で注目されるきっかけとなったアニメーション作品、『Calling』(ドイツ編、2009‐2010年)を始め、「トレースとは尾行である」という新たな発想の下、2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて変わり行く東京の今を描いた最新のアニメーション作品『東京尾行』(2015-2016年)、さらに平面作品数点を加え、作家の表現の変遷を展観します。

http://haramuseum.or.jp

全文提供:原美術館


会期:2016年1月23日(土) 〜 2016年5月8日(日)
時間:11:00-17:00(祝日を除く水曜のみ-20:00、最終入館は閉館時刻の30分前まで)
休日:月曜(祝日の場合開館し、翌日振替休)
会場:原美術館

最終更新 2016年 1月 23日
 

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