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3.11以後の建築
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2015年 10月 25日

伊東豊雄+乾久美子+藤本壮介+平田晃久+畠山直哉《陸前高田の「みんなの家」》 Photo: HATAKEYAMA Naoya

2011年3月11日に起きた東日本大震災は、建築家と建築界に大きな意識の変化をもたらしました。津波の圧倒的な破壊力に、建築物を強化するだけでは解決できない問題を突きつけられると同時に、人と人との繋がり、地域と人の関係といったソフト面からのアプローチがいかに大事かを考えさせられたのです。さらに未曾有の惨事となった原発事故はエネルギー問題に対しての意識と危機感を急激に高め、環境やエネルギーとの関係に配慮した設計が、今までに増して切実に求められるようになりました。さらにマクロに見ると、少子高齢化に向かい、住宅や公共施設がだぶつくと言われるこれからの日本において、建築家がどのような役割を果たし、どのような未来を描こうとするのか、批判と期待の両方をもって問われるでしょう。

こうした社会の変化に自分なりの考え方や手法で向き合う21組の建築家の取り組みを紹介する本展は、昨年11月より金沢21世紀美術館で開催された「3.11以後の建築」展(2014年11月1日~2015年5月10日) の巡回展となります。水戸芸術館現代美術ギャラリーでは、東日本大震災の被災地でもある水戸にローカライズした展示を加えるとともに、金沢での展示から1年を経て進展のあった参加建築家のプロジェクトのその後も盛り込んだ、「3.11以後の建築」展をアップデートしたものとなります。

http://arttowermito.or.jp

全文提供:水戸芸術館現代美術センター


会期:2015年11月7日(土) 〜 2016年1月31日(日)
時間:9:30~18:00(入場時間は17:30まで)
休日:月曜日、年末年始12月27日(日)~1月4日(月)  ※11月23日、2016年1月11日(月・祝)は開館、11月24日、2016年1月12日(火)は休館
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー

最終更新 2015年 11月 07日
 

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