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北村奈津子:swimming pool
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 9月 09日

≪泳ぐひと≫(部分) 石粉粘土、アクリルガッシュ|画像提供:ギャルリー東京ユマニテ copy right(c) Natsuko KITAMURA

北村奈津子は1982 年生まれ。2004 年多摩美術大学油画専攻在学中に当画廊の若手作家を紹介する「humanite lab」企画の第一回展として、初個展を開催。大学卒業後は東京を拠点に制作活動を行ない、国内外の展覧会、アートフェアなどで作品を発表。今年は「越後妻有アートトリエンナーレ」の関連企画である、まつだい農舞台ギャラリーでの「里山動物園」、7 月には郡山市立美術館でのグループショウなどに出品。そのユニークな作品で人気を集めている注目の若手作家です。

北村は主に石粉粘土に着色した大量の動物や植物、人体(体長40cm ほどの牛50 頭、長さ30~90cm のアスパラガス120 本など)で展示空間を埋め尽くし、作品を作り上げていきます。一見、愛くるしい動物や植物は、よく見れば実際にはあり得ないバランスであったり、人間のような表情で、哀愁が漂っているようでさえあります。 北村は、何気なく潜む日常の不思議に向き合い、その疑問を払拭するかのように、答えに辿り着くまでそれらを量産し続けます。今回の北村の不思議は「泳ぐひと」。水泳練習の一連の様子がとてつもなく滑稽に見えたという、その発想から生まれた等身大の「泳ぐひと」によるインスタレーション。さらに、子供のころから何故かその形と色に惹かれていたという「バナナ」の群衆も出現します。

ギャルリー東京ユマニテでは今回が3回目の個展となります。ますますその独自の不思議さに磨きがかかってきた北村奈津子の新作。この機会に是非ご高覧下さい。

全文提供: ギャルリー東京ユマニテ

最終更新 2009年 9月 07日
 

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