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広島が生んだ芸術家たち―圓鍔勝三・山路商・和高節二
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Published: November 10 2014
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山路商 ≪T型定規のある静物≫ 1932年

和高節二 ≪田植時≫ 1929年

圓鍔勝三 ≪面≫ 1965年

○彫刻展示スペース 圓鍔勝三の彫刻
圓鍔勝三(えんつば かつぞう/明治38・1905-平成15・2003)は広島県御調町(現・尾道市)出身の彫刻家。木彫を中心としながらも、ブロンズ、テラコッタなど様々な素材を自在に扱い、バラエティに富んだ作品で広く知られます。昭和63(1988)年には文化勲章を受章し、翌年広島県名誉県民となりました。 このコーナーでは、アフリカ彫刻を思わせる独特のフォルムと造形的なおもしろさが魅力の《面》や、宇宙という雄大なテーマをもって制作した《星羅》等を展示します。ストーリー性を感じさせる、ユニークで個性豊かな圓鍔ワールドをお楽しみください。

○第1室 広島の前衛 山路商
今年は、広島の美術史に重要な足跡を残した画家・山路商(やまじしょう/1903・明治36-1944・昭和19)の没後70年にあたります。山路は、昭和戦前期に前衛美術運動の旗手として活躍。鋭い感性と類まれな表現力に支えられた豊かな造形性や先進性は、新しい芸術を志す同時代の作家に強い影響を与えました。
このコーナーでは、近年寄贈いただいた稀少な新収蔵品も含め、山路と交友しつつ独創的な活躍を見せた同時代の画家の作品も併せて展示。苦難の時代にも絶えることのなかった彼らの表現意欲と独自の画業を模索する探究心を、それぞれの作品から感じていただけることと思います。

○第2室 土の画家 和高節二
その生涯の大部分を郷里に身を置いて活躍を続けた孤高の日本画家・和高節二(わだか せつじ/1898・明治31-1990・平成2年)は、現在の広島県安芸高田市向原町に生まれました。
このコーナーでは、《母子》や《乳のみ児》など、絵と農業の両立という「半農半画」の生活スタイルが軌道に乗り始めた画業初期の作品から、《村の子供》のように背景の処理によって人物を強調するといった、新たな試みが見られる作品などを展示します。いずれの作品も「土の画家」としてその生き方を貫いた和高らしい魅力にあふれるものばかりです。どうぞごゆっくりとご鑑賞ください。


全文提供:広島県立美術館
会期:2014年9月25日(金)~2015年1月12日(月)
時間:9:00-17:00 金曜日は 19:00まで開館
休日:月(ただし、特別展会期中、祝日・振替休日は開館)、年末年始(12/26-1/1) 
会場:広島県立美術館
Last Updated on September 25 2014
 

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