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パオラ・マシ:TESTIMONI DI BELLEZZA
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2014年 9月 25日

 

この度メグミオギタギャラリーでは、イタリア人女性陶芸家、パオラ・マシによる新作個展を開催致します。

1973年イタリア生まれのパオラ・マシは、ローマ郊外の小さな町でイタリアの雄大な自然や、町を彩る建築に囲まれながら育ちました。その後2001年よりイギリス、フランス、メキシコ、スペインで陶芸の修行を積みながら個展を開きキャリアを重ね、現在はスペインを制作の拠点として活躍しています。
日本での個展は今展が初となりますが、2012年にメグミオギタギャラリーで開催された日本画家・大竹寛子との二人展\"AFFINITIES\"では、ミニマルアートを彷彿とさせる美しい色彩の器で日本の観客を魅了し、作品はほぼ完売、大きな話題を呼びました。

マシの作品は宋陶磁や朝鮮半島、日本の影響を受けながらも、洗練された伝統美を重んじるヨーロッパ人の感性が光る上品な色合いと、薄焼きのシンプル且つモダンな造形がその特長です。
彼女は自身が生活の中で触れるもの全て、音楽、詩、哲学、あるいは自然の中に美の本質を見つけることを追求しています。対象を深く見つめ、そのモノが持つ根源的な美しさを捉えること、彼女の創作は全てそこを基点に始まります。  作品を形作ってゆく中で、マシは、素材の持つ質量と、釉薬の色、ろくろの動き、そして自分の手が完全に調和する均衡点を慎重に探ってゆきます。 ”less is more =余計なものは要らない”この言葉に、マシの陶芸アーティストとしての美意識が集約されていると言っても過言ではないでしょう。
動の中に静を捉え、音楽の中に静けさを見出すように、五感を研ぎすましながら自身の内側に感じる普遍美を素材に昇華させることで生まれる作品たちは、彼女の生き様をそのまま体現しています。

今展でマシは高さ15cmほどの小振りな花瓶を3点、約10x10cmサイズを中心としたボウル作品を約17点、合計約20点の新作陶芸作品を出品します。様式美と実用性の高さを兼ね揃えた彼女のボウル作品は、図らずも、この上ない魅力を持った茶器としてわたしたち日本人の心を虜にすることでしょう。

今展のタイトル"TESTIMONI DI BELLEZZA"とは、作家の母語であるイタリア語で「美の目撃者たち」を意味します。美を目の当たりにする瞬間、我々は生まれや育ち等あらゆる垣根を越え、等しくその目撃者としての自分達を共有することができるのです。
パオラ・マシの日本初個展"TESTIMONI DI BELLEZZA"、更なる洗練を遂げた新作陶器の数々を是非手にとってお楽しみ下さい。

★レセプション: 10月17日(金) 17:30 - 19:30 ※アーティストが来日します!


全文提供:Showcase
会期:2014年10月17日(金)~2014年11月1日(土)
時間:12:00ー19:00
休日:日・月曜、祝日
会場:Showcase
最終更新 2014年 10月 17日
 

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