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牧野宗則:富嶽二十景 ― 日本のこころ展
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Published: September 11 2014
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「天地有情」
2014年 ED.100 35版53度摺り

伝統木版画技術を昇華した牧野の富嶽が一堂に会す

1823年から制作された、日本の誇るべき名画「富嶽三十六景」。ゴッホやモネなど、ヨーロッパの芸術家たちに多大なる影響を与え、現在もなお世界中から愛されているその浮世絵の代表作は、絵師である葛飾北斎と、職人である彫師と摺師とのチームワークによる作品です。

今回、Bunkamura Galleryでの個展は8度目を迎える牧野宗則。現代の木版画界を代表する牧野の作品は、伝統木版画の領域を超越し、かつて分業であった絵師、彫師、摺師をすべて一人で手掛ける事によって生み出されています。広く世界から集めた顔料を巧みに使いこなし、今回の新作「天地有情」においては、35版53度摺りというまさに驚異の超絶技法によるものです。その技術は、海外でも注目を浴び、文化庁長官表彰を授与されるなど、確実に日本美術界に残る偉業を成し遂げています。

富士の裾野にアトリエを持つ牧野の作品には、数多くの富士の姿が描かれ、日本の精神性の象徴であるに相応しい生命力と神秘性、気高さと優麗さ、そして慈愛が画面全体に表現されています。晴れて世界文化遺産となった霊峰富士を記念し名付けられた今回の「牧野宗則 富嶽二十景 ― 日本のこころ展」では、新作を含め、様々な表情を見せる富士を描いた作品20点を中心に、これまでの日本の風景と心情を描いた作品、更に、牧野が生み出した版木を組み合わせて作られた大変貴重な作品であるブロックスアート®を展示・販売いたします。

卓越した木版技術と独創性が融合した牧野の作品は、これから北斎や広重の様に、日本が誇るべき芸術の一つに成りつつあります。伝統技術の職人であり、芸術家として進化を続ける牧野作品を是非ご覧ください。

≪トークイベント開催≫

<開催日:9/27(土)>
<開催時間:16:00~(30分程度を予定)>

牧野宗則氏ご本人から、制作の裏話や北斎・広重に寄せる思いなどをお話し頂く予定です。是非お越しください!

※事前予約不要
※上記の時間に直接Bunkamura Galleryへお越しください。

◆作家在廊日◆

9/26(金)~28(日)、10/3(金)~5(日)


全文提供:Bunkamuraギャラリー
会期:2014年9月26日(金)~2014年10月5日(日)
時間:10:00~19:30
会場:Bunkamuraギャラリー
Last Updated on September 26 2014
 

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