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服の記憶 ― 私の服は誰のもの?
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2014年 9月 10日

平野薫 《untitled-jacket-》2008年 作家蔵|photo by Katsuhiro SAIKI|courtesy of SCAI THE BATHHOUSE

私の服は誰のもの?

あなたがいま着ている服は、どのようにして選びましたか。現代社会に生きる人はみな、ファッションに関心があってもなくても、若くても齢をとっても、お金があってもなくても、服を身につけて生活しています。オシャレだから、流行しているから、自分に似合うと思ったから、動きやすいから、制服だからなど、選んだ理由はさまざまで、学校や会社など属する社会によっても着る服は変わります。

本展覧会では、デザイナーやファッション産業が作り出す流行や消費という枠組みから離れて、「着ること」をもっと個人や他者との関係の中に置き、衣服のもつさまざまな役割を考えることを提案します。

1枚の衣服は、誰かの手によって時間をかけて生み出され、着用されることで個人の成長や変化、衰えていく身体感覚を確かめるものになります。そして、たとえ毎日違うコーディネートができるほど服を持っていたとしても、「着たい」と思われなくなった服は、クローゼットやタンスの奥で、いつ着られるかわからない出番を待ちます。脱ぎ捨てられた後は、自分とは異なる誰かの記憶や想いを伝える役割も果たします。つまり衣服が媒体となって、個人や家族、社会との関係性を築きます。また、デザイナーが創造した服をそのまま身につけるのではなく、自らの創意工夫によって着こなし、受容していくことも、服を着ることの魅力といえます。服を着ることは毎日の行為だからこそ、見つめ直すきっかけになることを本展では目指します。

【参加ブランド、作家名】
青木正一 AOKI Shoichi
新井淳一 ARAI Junichi
アンリアレイジ ANREALAGE
石内都 ISHIUCHI Miyako
シアタープロダクツTHEATRE PRODUCTS
ストア STORE
ニゴー NIGO®
平野薫 HIRANO Kaoru
フォームオンワーズ FORM ON WORDS

【トークプログラム】
参加アーティストやデザイナーが、自身と衣服との関係性について語ります。
・石内都(写真家)
2015 年1 月10 日(土)14 時~16 時(13 時30 分開場)
会場:シネマまえばし シアターゼロ (アーツ前橋と同じ建物の3 階)
参加費無料
定員 100 名
申込方法:事前申込制
住所、氏名、年齢、電話番号、メールアドレス、年齢を明記の上、電話またはメールにてお申込みください。

【FORM ON WORDS ファッションショー】
FORM ON WORDS(フォームオンワーズ)の新作コレクションを体験しながら、ファッションショーに参加してみましょう。
2014 年11月8日(土)、9日(日)13:00-/15:00-/17:00-
参加無料(要観覧券)
*詳細は、ホームページにて随時お知らせいたします。

全文提供:アーツ前橋


会期:2014年10月10日(金)~2015年1月13日(火)
時間:11:00-19:00(入場は閉館時間の30分前まで)
休日:水曜日、年末年始(12月28日~1月4日)
会場:アーツ前橋

最終更新 2014年 10月 10日
 

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