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開館35周年記念 原美術館コレクション展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2014年 9月 05日

李禹煥「対話」(2012年)©Ufan Lee

原美術館は一昨年、李禹煥(リ ウーファン、1936年韓国生まれ)作「対話」(2012年)を収蔵しました。当館は初期の代表作「線より」(1979 年)「点より」(1979年)、90 年代の大作「風と共に」(1990年)と立体作品「関係項」(1991年)を既に収蔵しておりましたが、2000年代の秀作が加わることにより李氏の制作の流れを俯瞰できるコレクションとなりました。これを機に、ほぼ 2 年ぶりとなる原美術館でのコレクション展は、李氏の作品を中心に、1950 年代半ばに生まれた前衛美術「具体」、60 年代後半の「もの派」、そして現代に至るまで日本で花開いた表現の数々をご紹介いたします。

李禹煥は 1956 年に来日して以来、日本に居を構え国際舞台で活躍しています。石と鉄板を配した彫刻や、広い余白にわずかな筆あとを見せる絵画など、素材へ最小限に働きかけることにより、鑑賞者を深い思索に誘う制作で知られています。

1960 年代後半より、木、石、鉄、紙など日常的な自然素材を用いて制作する「もの派」と呼ばれる若い作家たちが現れ、李はその理論的支柱となりましたが、いまやそうした枠を超えた唯一無二の存在として大きな役割を担っています。近年では香川県直島に李禹煥美術館開館(2010年)、ニューヨークのグッゲンハイム美術館での個展開催(2011 年)、また現在、ヴェルサイユ宮殿において個展(2014年11月2日まで)が開催されるなど、さらなる活躍が注目を集めています。

出品作家
榎倉康二、工藤哲巳、菅木志雄、杉本博司、野口里佳、米田知子、李禹煥、ほか(予定/順不同)


入館料 一般 1,100 円、大高生 700 円、小中生 500 円/原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料/20 名以上の団体は 1 人 100 円引


全文提供:原美術館
会期:2014年10月25日(土)~2015年1月25日(月)
時間:11:00 - 17:00 (水曜は20:00まで/入館は閉館時刻の30分前まで)
休日:月曜日(祝日にあたる 11 月 3 日、24 日、1 月 12 日は開館)、11 月 4 日、25 日、年末年始(12 月 29 日-1 月 5 日)
会場:原美術館
最終更新 2014年 10月 25日
 

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