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アレキサンダー・グロンスキー 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2014年 8月 29日

Alexander Gronsky
Less Thank One
c-print, 90x108cm

YUKA TSURUNO GALLERY では2014年9月6日(土)〜10月25日(土)まで、エストニア出身の風景写真家、アレキサンダー・グロンスキーによる展覧会を開催致します。

作家・作品について
アレキサンダー・グロンスキー(b.1980 年)は、現代ロシアのランドスケープに焦点を当てた作品で国際的な注目を集めている写真家です。1999年からロシア・旧ソ連地域で報道カメラマンとして活動した後、2008年よりパーソナルなドキュメンタリーを撮りはじめ、現在は風景写真家として広大な画面を捉えることで、周辺環境と地域住民の関係性を探求する作品を制作しています。
作品の特徴として、グロンスキーは一枚の写真の中に、あらゆる意味での「境界線」を潜ませています。それは、水平線で示される視覚的な境界線だけでなく、郊外と都市、社会主義の遺産としてのインフラと手つかずの自然、私的空間と公的空間、生と死といった様々な境界でもあります。また同時に、それらの全てが一つの画面に収められた、境界のない大地の風景としても提示されています。

展覧会について
本展では、グロンスキーの代表作である3つのシリーズ『less than one』、『the edge』、『pastoral』の中から選ばれた10点を展示いたします。
どれもロシアの郊外の風景が被写体ですが、『less than one』(2006‒2009)では、一平方キメートルに1人以下という人口密度度のロシア辺境に焦点を当てています。また、『the edge』(2008‒2009)では、旧ソ連時代の集合住宅宅が多く見見られるモスクワ郊外の雪景色に目を向け、『pastoral』 (2008‒2012)では、大都市モスクワと田舎の中間域での人間の営みを捉えています。
本展開催にあたり、最新のモノグラフ「Less Than One」(TYCOON BOOKS)を出版いたします。
会期半ばの10月3日には作家が来日しレセプションパーティーを行行うほか、トークイベントやブックサイニングも開催予定です(詳細は後日お知らせします)。

[作家プロフィール]
1980 年、タリン(エストニア)生まれ。現在、リガ(ラトビア)在住。プレス・カメラマンとして活動後、風景に焦点を当てた写真で注目を浴び、 Aperture Portfolio Prize(2009 年)、Foam Paul Huf Award(2010 年)、World PressPhoto (2012 年)など、数々の賞を受賞。主な展覧会に「The Edge」(Aperture Foundation、ニューヨーク、2010 年)、「Alexander Gronsky」(FOAM Museum、アムステルダム、2010 年)、「Pastoral」(Photographer.ru Gallery、モスクワ、2011 年年)、「Mountains & Waters」(Polka Gallery、パリ、2012 年年)などがある。

レセプションパーティー: 10 月3 日(金) 18:00-20:00


全文提供:YUKA TSURUNO GALLERY
会期:2014年9月6日(土)~2014年10月25日(土)
時間:11:00 - 19:00
休日:日・月曜、祝日
会場:YUKA TSURUNO GALLERY
最終更新 2014年 9月 06日
 

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