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TOUCH WOOD:“more trees” Charity Photo Exhibition
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 9月 02日

©Mikiya Takimoto

坂本龍一氏が発起人である森づくりのプロジェクト「more trees」のチャリティー写真展~TOUCH WOOD 展~を渋谷パルコファクトリーにて、開催する運びとなりました。「more trees」の活動に賛同する写真家たちによる「森」をテーマにした写真展です。

作品は「more trees」の森の「間伐材」を使用したフレームに収めて展示、販売し、売り上げの一部は「more trees」の国内外の森林育成活動費に還元します。多方面で活躍される写真家が各々に解釈する「more trees」という思いと、森林が発する壮大なメッセージから、多くの方々に「more trees」の活動について関心を抱いていただき、今後の森づくり活動を一緒に考察することのできる展覧会となればと思います。

参加写真作家(予定/五十音順)
井上佐由紀、上田義彦、瀧本幹也、naki、新田桂一、M.HASUI、平間至、広川泰士、松江泰治、MOTOKO、森住卓、他

☆なぜ「間伐材」のフレームを使うの?
今、日本の森林は危機に瀕しています。その危機は森林伐採によるものではなく、国土の4 分の1を占める人工林が放置された結果です。日本の森林は間伐を必要としています。健やかに成長するには、木も人間と同じように太陽の光を浴び、十分な水分を吸収できる環境が必要なのです。本展では、間伐材フレームを使用することによって、間伐材の需要を広めていきたいと考えています。「more tree」では、間伐材を消費することも森林育成活動の一環として行っております。

※「TOUCH WOOD」とは、英語で「災いがふりかかってこないように」というおまじないの言葉です。

全文提供: 株式会社ライトニング

最終更新 2009年 9月 04日
 

編集部ノート    執筆:小金沢智


入場料の500円、そして写真を購入した場合はその額の一部が寄付され、国内の間伐促進のために使われる。その意味で本展はチャリティ色の強い展覧会である。しかし「森」を撮影した写真はそれぞれ見応えがあり、間伐材を利用して特別に制作したという写真を収める額も十分にその用途にかなっているようだった。個人的には平間至による舞踏家・田中泯の場踊りを撮影した写真を見ることができたことが一番の収穫で、その作品にはかつてあり、今はほとんど失われてしまった、森と人の関係性の一端が確かにおさめられている。土の匂いがする写真である。


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