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ルーツof Kawaii『内藤ルネ展』 ―時代と少女たち― 同時開催:1960~1970年代 日本のアヴァンギャルド
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 7月 11日

内藤ルネ
「ジュニアそれいゆ」
1960年 第33号表紙
©R.S.H/RUNE

■ルーツof Kawaii 『内藤ルネ展』―時代と少女たち―

“14~15才の少女から70を越した少女まで、いつまでも心にみずみずしさを残した女性のために”(1978年「薔薇の小部屋」夏号より:内藤ルネ)

昨年デビュー60周年を迎えた内藤ルネは、1960~1970年代、それまでの少女画とはまったく異なる美少女を描きました。その活気に溢れた明るい表情と、現代でも充分に通じる多彩なヘアスタイルやファッションの数々は、当時の少女たちに大きな衝撃を与え、見る者を虜にしました。

日本の少女文化をリードするマルチ・クリエーターであった彼は、当時「幼い」や「ちっぽけな」というややネガティブな意味として使われていた「かわいい」という言葉を、初めて可憐でキュートなイメージに変えて使い始めたことからも「カワイイ文化の祖」とも言われています。

ヴィヴィッドに彩られたキッチュな少女画をはじめ、大ブームを巻き起こしたパンダ等の動物から、野菜やフルーツ、捨てられていた家具まで、それまで誰もが見過ごしていた“カワイイの芽”をあらゆるものの中に吹き込み、2007年に惜しまれつつも亡くなりました。今や「かわいい」は「Kawaii」となり、世界中の少女達の共通語となりました。時代も性別も超えて乙女心を魅了する内藤ルネの持つ世界観は、見る者にノスタルジーや感動を与えます。  

本展は、内藤ルネの初期から晩年までの原画に加え、版画・当時の雑誌・付録などを展示する他、グッズを多数販売します。


全文提供:Bunkamuraギャラリー
会期:2014年7月30日(水)~2014年8月6日(水)
時間:10:00~19:30 ※最終日のみ18:00 Close
会場:Bunkamuraギャラリー
最終更新 2014年 7月 30日
 

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