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ボリス・デトラズ+古市牧子:Chambre Charbon
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Published: July 03 2014
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WISH LESS gallery では、フランス在住のペインター、ボリス・デトラズと古市牧子の2人展「Chambre Charbon」を開催いたします。対照的な2人のデッサンを組み合わせた二部作の数々を一堂に集めご紹介いたします。

ボリス・デトラズは、中世建築で知られるフランス西部の都市ルーアンにて少年時代を過ごしました。のちにナント美術学校にて美術を学び、現在も同地で活動を展開しています。「デッサンには、私たちを待ち受ける巨大な嵐を止める力がある」とデトラズは信じています。汚れたデッサンはなおさら強力であり、汚すことはある種の快楽に繋がっているからです。絵画、ジン、バンド・デシネ(フランス語で漫画)はデッサンにとって重要な栄養となり、「不純」とは彼の作品を語る上でまさに適当な単語であると本人は言います。

古市牧子は金沢で美術を学んだ後、フランスのナント美術学校へ進みました。同校を卒業後もナントで活動を続けています。古市が日本で学んだ技術は、フランスで得たカルチャーショックと自由の精神により進化を遂げます。彼女の水彩画には、継続的で曖昧な笑みをもたらす「ニヤリ」という要素を感じる取ることが出来ます。

本タイトルである「シャンブル・シャルボン」は、ボリス・デトラズと古市牧子によって構成されるアグレッシブなデュオの名前でもあります。シャンブルとは仏語で空間(部屋)、シャルボンは炭素を意味し、2つの言葉は”汚れた道具と汚すための空間”に置き換えています。絵に見える荒々しい躍動感や強烈な存在感は、手を汚し部屋をけがす事で生まれた結果であり、これらの行為そのものが作品を構成する上で重要な証明となるのです。つまり「潔白な手によってつくられる、罪のあるイマージュ。」だと2人は語ります。

愛と犯罪/小さなイマージュたち/憂鬱な悪魔/猫を連れた戦士…2人の作品を隣り合わせに並べることにより、それぞれの異なる視点や洞察力、描き方などを対比させ、美しく儚い描写の裏側に潜む穢れた魅力を最大限に引き出しています。ボリス・デトラズと古市牧子の「シャンブル・シャルボン」にぜひご期待ください。

オープニングレセプション:2014年7月5日(土) 19:00 – 21:00

全文提供:WISH LESS gallery


会期:2014年7月5日(土)~2014年7月21日(日)
時間:木,金17:00 – 21:30 土,日:12:00 – 19:00
休日:月・火・水
会場:WISH LESS gallery

Last Updated on July 05 2014
 

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